三井住友TAM-SMT・新興国株式インデックス・オープン

 

 

三井住友TAM-SMT・新興国株式インデックス・オープン(以下、SMT・新興国株式インデックス・オープン)は、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

SMT・新興国株式インデックス・オープンは、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国を中心とした東アジアの銘柄ポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(新興国株式インデックス・マザーファンド)を通じて行います。新興国株式インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、SMT・新興国株式インデックス・オープンもインデックス型の運用になります。

 

SMT・新興国株式インデックス・オープンの交付目論見書(2023年2月11日)はこちら

SMT・新興国株式インデックス・オープンの交付運用報告書(第27期:2022年11月10日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2008年12月15日
決済日毎年5月・11月の10日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年2回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.6600%(税抜:年率0.6000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

取引所に上場されている新興国の株式に投資し、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。

 

特色①

取引所に上場されている新興国の株式を主要投資対象とし、ファミリーファンド方式で運用を行う。

 

特色②

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年11月30日時点)

設定からの期間14年(2008年12月15日~)
基準価額の増減10,000円⇒32,237円:22,237円
トータルリターン222.24%(2023年2月28日)
純資産総額274.1億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:9.4%・7.9%
2021年:16.3%・14.5%
2022年:(6.3%)(8.2%)
収益率2018年:(17.5%)
2019年:18.2%
2020年:8.3%
2021年:8.6%
2022年:(3.5%)
SMT・新興国株式インデックス・オープン:交付目論見書より
SMT・新興国株式インデックス・オープン:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額274.1億円(2022.11.30)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2020年:3,049百万円
2021年:4,741百万円
2022年:(700百万円)
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン3年:7.18%
5年:2.07%
設定来:8.16%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(6.3%)
3年:19.4%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.6600%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離プラス1.7ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.46
5年:0.20
設定来:0.51
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:19.13
5年:18.96
設定来:20.32
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期34,191円から当期32,033円(前年比-2,158円)に下落しました。
  • 純資産総額:250億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:資産は流入傾向にありますが、2022年は資産が流出しました。
  • トータルリターン:直近3年間の年率7.18%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.6600%。インデックスファンドの中でもコストは重く感じる部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを大きく上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は大きいです。

 

総評

三井住友TAM-SMT・新興国株式インデックス・オープン(以下、SMT・新興国株式インデックス・オープン)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国を中心とした東アジアの銘柄ポートフォリオを構築しています。

新興国の株式市場は、2022年6月にかけては上昇しました。2022年7月にかけては下落し、その後も一段安となりました。外国の為替市場は、新興国通貨に対し円安が進行しました。

地域・国別の投資比率は、中国が約40%、台湾が15%、韓国・インドが10%となっています。MSCI コクサイ・インデックスに比べれば偏りは小さいですが、それでも1か国の情勢の変化が大きく響きます。特に、最も大きな割合を占めている中国は、チャイナ・ショック、米中貿易摩擦、武漢肺炎、夏季・冬季オリンピック、恒大集団のデフォルト危機、上海ロックダウンと、たった数年で国内のみならず世界にも大きな影響を与えるような事変が立て続けに起きています。加えて、ロシアによるウクライナ侵攻も今後大きく響いてきます。

世界情勢の変化に伴う懸念は多いものの、運用成績はおおむね平凡です。特に、トータルリターンの数字もそこそこで、直近3年間の年率は7%を超えています。つみたてNISAに対応した新興国を投資対象とした投資信託の中ではトップクラスの数字です。また、純資産総額が資産の流れも良好で、基準価額の騰落率もベンチマークを上回っていることが多いです。一方、前述のように一定以上のカントリー・リスクは孕んでおり、シャープレシオは小さく、標準偏差は大きくなっています。

 

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