野村-野村・インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i 新興国株式)

 

 

野村-野村・インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i 新興国株式)(以下、Funds-i 新興国株式)は、野村アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

Funds-i 新興国株式は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、東アジアの銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(新興国株式・マザーファンド)を通じて行います。新興国株式・マザーファンドはインデックスファンドであるため、Funds-i 新興国株式もインデックス型の運用になります。

 

野村・インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i 新興国株式)の交付目論見書(2022年11月30日)はこちら

野村・インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i 新興国株式)の交付運用報告書(第12期:2022年9月6日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2010年11月26日
決済日毎年9月6日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に1.10%(税抜:1.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.6600%(税抜:年率0.6000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)の中長期的な動きをおおむね捉える投資成果を目指して運用を行う。

 

特色①

新興国の株式を実質的な主要投資対象とする。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年9月30日時点)

設定からの期間12年(2010年11月26日~)
基準価額の増減10,000円⇒16,989円:6,989円
トータルリターン70.68%(2022年12月31日)
純資産総額54.9億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:10.4%・11.8%
2021年:25.2%・26.4%
2022年:(3.5%)(2.9%)
収益率
野村・インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i 新興国株式):交付目論見書より
野村・インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i 新興国株式):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額54.9億円(2022.9.30)☆☆☆(Bad)
資産の流入出2020年:195百万円
2021年:1,042百万円
2022年:130百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:3.04%
5年:1.25%
設定来:4.52%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(3.5%)
3年:32.1%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.6600%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離マイナス1.1ポイント☆☆(Bad)
シャープレシオ3年:0.25
5年:0.16
設定来:0.33
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:19.09
5年:18.85
設定来:19.06
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期18,866円から当期18,200円(前年比-666円)に下落しました。
  • 純資産総額:50億円程度の中堅ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率3.04%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.6600%。インデックスファンドの中ではやや重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを大きく下回っています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は大きいです。

 

総評

野村-野村・インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i 新興国株式)(以下、Funds-i 新興国株式)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、東アジアの銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式市場は、期首は一進一退の展開となりました。2022年2月下旬以降は下落しました。為替市場は、各国通貨がおおむね対円で上昇(円安)しました。

地域・国別の投資比率は、中国が約40%、台湾が15%、韓国・インドが10%となっています。MSCI コクサイ・インデックスに比べれば偏りは小さいですが、それでも1か国の情勢の変化が大きく響きます。特に、最も大きな割合を占めている中国は、チャイナ・ショック、米中貿易摩擦、武漢肺炎、夏季・冬季オリンピック、恒大集団のデフォルト危機、上海ロックダウンと、たった数年で国内のみならず世界にも大きな影響を与えるような事変が立て続けに起きています。加えて、ロシアによるウクライナ侵攻も今後大きく響いてきます。

これらの懸念は、運用成績にも表れています。純資産総額や資産の流入出の状況はまずまずですが、信託報酬がやや重く設定されているにもかかわらず、リターンが伴っていません。潜在するリスクを抱えているにもかかわらず、平均年率10%に満たないリターン。投資家の食指は伸びにくいでしょう。また、ベンチマークとも乖離しており、なおかつベンチマークを1%程度下回る運用になっています。

 

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