三菱UFJ国際-つみたて新興国株式

 

 

三菱UFJ国際-つみたて新興国株式(以下、つみたて新興国株式)は、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)が発行するファミリーファンドの方式のインデックスファンドです。

つみたて新興国株式は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、新興国の幅広い銘柄を組み入れていますが、地域・国の投資比率に偏りが生じています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(新興国株式インデックス・マザーファンド)を通じて行います。新興国株式インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、つみたて新興国株式もインデックス型の運用になります。

 

つみたて新興国株式の交付目論見書(2022年9月27日)はこちら

つみたて新興国株式の交付運用報告書(第5期:2022年6月27日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年8月16日
決済日毎年6月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3740%(税抜:年率0.3400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)と連動する投資成果を目指して運用を行う。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

主として、対象インデックスに採用されている新興国の株式などに投資を行う。

 

特色③

原則として、為替ヘッジは行わない。

 

特色④

年1回の決算時(6月25日)に分配金額を決定する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:○

つみたて新興国株式は、【LINE証券】でも取り扱っています。
LINE証券株式会社は、数百円から投資ができるとても手軽な証券会社です。

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運用実績(2022年6月30日時点)

設定からの期間5年(2017年8月16日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,961円:△2,961円
トータルリターン△18.53%(2022年10月31日)
純資産総額172.5億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲2.9%・▲1.8%
2021年△42.9%・△43.0%
2022年▲8.7%・▲8.1%
収益率2018年▲17.4%
2019年△18.2%
2020年△8.6%
2021年△8.5%
2022年▲0.1%
つみたて新興国株式:交付目論見書より
つみたて新興国株式:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額172.5億円(2022.6.30)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△5,070百万円
2020年:△3,445百万円
2019年:△2,259百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△5.12%
全期間:△18.53%
期間割:△3.59%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△17.94%
信託報酬0.3740%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.6ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.27☆(Worst)
標準偏差直近3年:19.01☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期13,956円から当期12,745円(前年比-1,211円)に上昇しました。
  • 純資産総額:150億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で流入していますが、月別にみるとマイナスになっている月もあります。
  • トータルリターン:平均年率3.59%。大きなターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.3740%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを0.6%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです
  • 標準偏差:ブレ幅は大きいです。

 

総評

三菱UFJ国際-つみたて新興国株式(以下、つみたて新興国株式)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、新興国の幅広い銘柄を組み入れていますが、地域・国の投資比率に偏りが生じています。

投資対象の地域・国は、新興国に限られています。世界194の地域・国を先進国か新興国に分けると、国際通貨基金は39を先進国、155を新興国とし、MSCI社は23を先進国、26を新興国としています。いずれにしても先進国よりも新興国の方が数や範囲が大きく、必然的に新興国を投資対象とした投資信託も、対象とする地域・国が広くなります。

では、当ファンドの投資対象の地域・国は広いのかというとそうでもありません。ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しているため、純資産総額に対して60%以上が東アジア(中国、台湾、韓国の3か国)で占められています。MSCI コクサイ・インデックスやMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとする先進国を投資対象とした投資信託に比べれば、新興国を投資対象とした投資信託の方が分散性は高いものの、多くの国に満遍なく投資しているというわけではありません。

運用成績は、一番大切なトータルリターンの小ささが気になるところです。カントリーリスクを含む新興国に投資している以上、一定のリターンがなければ、投資に対する満足感は得られないでしょう。新型コロナウイルスの流行により、資産の流れは新興国よりも先進国に流れています。加えて、2022年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻により、その傾向はさらに強まりそうです。

トータルリターン以外の成績は総じて良好であるものの、世情の変動により現段階ではなかなか食指が伸びにくくなっています。ただし、国内資産や先進国資産をある程度保有している場合、リスクヘッジとして新興国資産も持っておいた方がいいでしょう。その際、当ファンドはその候補に十分なり得ます。

 

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