三菱UFJ国際-eMAXIS バランス(8資産均等型)

 

 

三菱UFJ国際-eMAXIS バランス(8資産均等型)(以下、eMAXIS バランス(8資産均等型))は、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

eMAXIS バランス(8資産均等型)は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を合わせた(8指数)合成ベンチマークを採用しています。また、8つの資産の投資比率は均等(8分の1ずつ)です。

8つの資産への投資は、8つのマザーファンド(TOPIX・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、新興国株式インデックス・マザーファンド、日本債券インデックス・マザーファンド、外国債券インデックス・マザーファンド、新興国株式インデックス・マザーファンド、東証REIT指数・マザーファンド、MUAM・G-REIT・マザーファンド)を通じて行われます。4つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、eMAXIS バランス(8資産均等型)もインデックス型の運用となります。

 

eMAXIS バランス(8資産均等型)の交付目論見書(2022年10月26日)はこちら

eMAXIS バランス(8資産均等型)の交付運用報告書(第11期:2022年1月26日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2011年10月31日
決済日毎年1月26日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.15%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

日本を含む先進国の株式、債券、不動産投資信託(REIT)市場の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する投資成果を目指して運用を行う。

 

特色②

主として、対象インデックスに採用されている日本を含む世界各国の株式、公社債、不動産投資信託(REIT)に投資を行う。

マザーファンド

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

基本投資割合

 

特色③

原則として、為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

eMAXIS バランス(8資産均等型)は、【LINE証券】でも取り扱っています。
LINE証券株式会社は、数百円から投資ができるとても手軽な証券会社です。

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運用実績(2022年7月29日時点)

設定からの期間11年(2011年10月31日~)
基準価額の増減10,000円⇒24,923円:△14,923円
トータルリターン△148.05%(2022年10月31日)
純資産総額412.8億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△12.3%・△13.0%
2021年△2.3%・△3.4%
2022年△8.2%・△8.8%
収益率2018年▲7.0%
2019年△15.8%
2020年△0.7%
2021年△15.6%
2022年▲0.4%
eMAXIS バランス(8資産均等型):交付目論見書より
eMAXIS バランス(8資産均等型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額412.8億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:△1,619百万円
2020年:△423百万円
2019年:△666百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△5.54%
全期間:△148.05%
期間割:△13.46%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率直近3年:△18.50%
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.6ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.48☆☆(Danger)
標準偏差直近3年:11.58☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式の市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期22,089円から当期23,907円(前年比1,818円)に上昇しました。
  • 純資産総額:350億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。
  • トータルリターン:平均年率13.46%。大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。インデックスファンドの中ではやや重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである合成ベンチマークを0.6%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや小さいです。

 

総評

三菱UFJ国際-eMAXIS バランス(8資産均等型)(以下、eMAXIS バランス(8資産均等型))は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を合わせた(8指数)合成ベンチマークを採用しています。また、8つの資産の投資比率は均等(8分の1ずつ)です。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、期首から2021年9月中旬にかけて、衆議院の早期解散報道で追加経済対策への期待が高まったことや、新型コロナウイルスのワクチン接種普及による経済正常化への期待などにより上昇しました。2021年10月から期末にかけて、中国の恒大集団を巡る債務問題への懸念や、米国の長期金利の上昇などを背景に下落
しました。当ファンドの投資対象である外国の株式は、世界的なインフレや金融引締への警戒などを受けて下落する局面もありましたが、当期を通して堅調な経済指標や企業決算などが支援材料となりました。当ファンドの投資対象である新興国の株式は、好調な経済指標などを受けて上昇する局面もありましたが、中国の恒大集団の債務問題や、世界的な
インフレーションへの警戒感などを背景に下落しました。当ファンドの投資対象である国内の債券は、期首に日銀の金融政策点検に対する警戒感などから下落しました。その後、新型コロナウイルスの感染再拡大による景気回復の後ずれ懸念などから上昇しましたが、期末にかけて、米国の利上げ前倒し観測の高まりなどから反落しました。当ファンドの投資対象である外国の債券は、期中に新型コロナウイルスの感染再拡大による景気の先行き懸念を背景とした金利の低下などにより、上昇する局面もありましたが、経済正常化の期待や利上げ観測を背景とした金利の上昇などにより下落しました。当ファンドの投資対象である新興国の債券は、新型コロナウイルスの感染再拡大によるリスク回避的な動きが高まったことに加え、インフレーションの懸念や、利上げによる金利の上昇などを受けて下落しました。当ファンドの投資対象である国内のREITは、国内の株式市場と同じような変動を見せました。当ファンドの投資対象である外国のREITは、主要国の経済対策への期待や、新型コロナウイルスのワクチン接種進展に関する報道などが支援材料となりました。全体として、新興国の株式や世界の債券が下落した一方で、国内や外国の株式およびREITがそれ以上に上昇しました。

運用成績は、総じて良好です。特に、トータルリターンは平均年率が13%を超えており、バランス型の投資信託の中ではかなり大きな数字となっています。信託報酬はインデックスファンドとしてはやや引っかかる数字ですが、バランス型の投資信託としてみれば、それほど違和感のある数字ではありません。純資産総額も大きく、資産も流入傾向にあります。

同委託会社が発行する三菱UFJ国際-eMAXIS バランス(4資産均等型)(以下、eMAXIS バランス(4資産均等型))に、4つの資産(新興国株式、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)を加えたファンドが当ファンドとなります。ただし、eMAXIS バランス(4資産均等型)に比べると、あらゆる点でeMAXIS バランス(8資産均等型)の方が勝っています。トータルリターンに代表される収益性、投資対象の範囲に代表される分散性、純資産総額やシャープレシオに代表される安全性において、おおむねeMAXIS バランス(8資産均等型)の方が勝っています。

 

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