三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1970s / 三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1980s / 三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1990s

 

 

eMAXISシリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)のノーロードのインデックスファンドのシリーズ商品です。

eMAXISシリーズには、スタンダードのeMAXISと、商品(コモディティ)に連動するeMAXIS+、eMAXIS Slimの3種類があります。

三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1970s(以下、マイマネージャー1970sまたは1970s)、三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1980s(以下、マイマネージャー1980sまたは1980s)、三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1990s(以下、マイマネージャー1990sまたは1990s)は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、外国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)を投資対象とする投資信託で、ベンチマークにマイライフサイクル指数を採用していますす。8つの資産の投資比率は、ターゲット・イヤー(1970年、1980年、1990年)ごとの目標リスク水準に応じて、原則として1年に1回見直されます。

目標リスク水準が時間の経過とともに徐々に減少する(リスク型資産から安定型資産に移行する)ことを基本として運用します。当ファンドにおける目標リスク水準は、ファンドの収益率の振れ度合(標準偏差)の目標値のことをいい、一般的な家庭の総資産の変動率の振れ度合を一定に保つようにしています。若いうちは金融資産が少ないものの、運用可能期間が長いことから相対的に高いリスク水準が許容される傾向があり、年齢を重ねると金融資産が増加し、運用可能期間も短くなることからリスク水準が低下していく傾向に基づいて設定しています。

8つの資産への投資は、8つのマザーファンド(TOPIX・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、新興国株式インデックス・マザーファンド、日本債券インデックス・マザーファンド、外国債券インデックス・マザーファンド、新興国債券インデックス・マザーファンド、東証REIT指数・マザーファンド、MUAM・G-REIT・マザーファンド)を通じて行います。8つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、マイマネージャー1970s、マイマネージャー1980s、マイマネージャー1990sもインデックス型の運用になります。

 

eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990sの交付目論見書(2022年10月26日)はこちら

eMAXIS マイマネージャー1970sの交付運用報告書(第5期:2021年1月26日)はこちら

eMAXIS マイマネージャー1980sの交付運用報告書(第5期:2021年1月26日)はこちら

eMAXIS マイマネージャー1990sの交付運用報告書(第5期:2021年1月26日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年10月2日
決済日毎年1月26日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間1970s 2060年1月26日まで
1980s 2070年1月24日まで
1990s 2080年1月26日まで
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)
1970s・1980s・1990s
日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額
3ファンド共通

 

ファンドの目的

日本を含む世界各国の株式、公社債、不動産投資信託(REIT)市場の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

日本を含む世界各国の株式、公社債、不動産投資信託(REIT)に実質的な投資を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
JPモルガン・エマージング・マーケット・ポンドインデックス・プラス
JPモルガンが算出する新興国の公債のパフォーマンスを表す指数です。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

資産クラス別比率は、目標リスク水準に対して期待収益率が最大となるよう決定される。また、目標リスク水準は時間の経過とともに徐々に減少することを基本とする。

eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990s:交付目論見書より

 

特色③

イボットソン・アソシエイツ・ジャパンが算出するマイライフサイクル指数1970s/1980s/1990sに連動する投資効果を目指して運用を行う。

イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社
米国のモーニングスターの日本法人です。同社では資本市場の長期的なリターンとリスクの調査・研究をもとに、資産運用サービス(基本資産配分の策定、資産クラス別の期待リターン・リスクの推計、投資分析データ・ベースおよびソフトウェアの提供、株式リサーチ・レポートの発行、投資情報誌の発行)を世界の投資家に提供しています。

年齢に応じた目標リスク水準(標準偏差)

ファンド連動する指数対象年齢
マイマネージャー1970sマイライフサイクル指数1970s1970~1979年(現40代)
マイマネージャー1980sマイライフサイクル指数1980s1980~1989年(現30代)
マイマネージャー1990sマイライフサイクル指数1990s1990~1999年(現20代)

基本投資分比率

 

特色④

原則として、為替ヘッジを行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

eMAXIS マイマネージャー1970s、eMAXIS マイマネージャー1980s、eMAXIS マイマネージャー1990sは、【LINE証券】でも取り扱っています。
LINE証券株式会社は、数百円から投資ができるとても手軽な証券会社です。

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運用実績(2022年7月29日時点)

設定からの期間5年(2017年10月2日~)
基準価額の増減1970s 10,000円⇒12,822円:△2,822円
1980s 10,000円⇒13,740円:△3,740円
1990s 10,000円⇒14,016円:△4,016円
トータルリターン1970s △28.17%(2022年10月31日)
1980s △37.64%(2022年10月31日)
1990s △39.80%(2022年10月31日)
純資産総額1970s 0.4億円
1980s 0.5億円
1990s 0.5億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)  マイマネージャー1970s
2020年△11.3%・△11.5%
2021年△3.9%・△4.3%
2022年△8.2%・△8.4%
マイマネージャー1980s
2020年△14.5%・△14.6%
2021年△4.7%・△5.5%
2022年△10.4%・△10.6%
マイマネージャー1990s
2020年△14.7%・△14.9%
2021年△12.4%・△13.2%
2022年△7.7%・△7.9%
収益率
1970s・1980s・1990s
2018年▲7.5%・▲9.5%・▲14.1%
2019年△14.7%・△19.3%・△21.1%
2020年△2.2%・△2.4%・△6.9%
2021年△15.5%・△19.9%・△19.8%
2022年▲1.6%・▲1.6%・▲1.4%

マイマネージャー1970s

eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990s:交付目論見書より
eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990s:交付目論見書より

マイマネージャー1980s

eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990s:交付目論見書より
eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990s:交付目論見書より

マイマネージャー1990s

eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990s:交付目論見書より
eMAXIS マイマネージャー1970s・1980s・1990s:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

マイマネージャー1970s

項目数値評価
純資産総額0.4億円(2022.7.29)☆(Worst)
資産の流入出2021年:△6百万円
2020年:▲6百万円
2019年:▲2百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△5.86%
全期間:△28.17%
期間割:△5.63%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△18.47%
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.2ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.57☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:10.35☆☆☆☆☆(Slightly Small)

マイマネージャー1980s

項目数値評価
純資産総額0.5億円(2022.7.29)☆(Worst)
資産の流入出2021年:△9百万円
2020年:▲11百万円
2019年:△0百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△7.71%
全期間:△37.64%
期間割:△7.53%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△25.00%
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.2ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.57☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:13.59☆☆☆☆(Middle)

マイマネージャー1990s

項目数値評価
純資産総額0.5億円(2022.7.29)☆(Worst)
資産の流入出2021年:△7百万円
2020年:▲11百万円
2019年:△0百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△9.88%
全期間:△39.80%
期間割:△7.96%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△33.60%
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.2ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.64☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:15.37☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:先進国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、マイマネージャー1970sは前期11,503円から当期12,448円(前年比945円)に上昇し、マイマネージャー1980sは前期11,946円から当期13,185円(前年比1,239円)に上昇し、マイマネージャー1990sは前期12,476円から当期13,440円(前年比964円)に上昇しました。
  • 純資産総額:3ファンドとも1億円にすら満たない超小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:もともとの資産が少ないことに加えて、資産の流入もわずかです。トータルがマイナスになっているものもあります。
  • トータルリターン:3ファンドとも平均年率10%に届いていませんが、バランス型の投資信託の中では平均的な数字です。
  • 信託報酬:3ファンドとも税込み0.5500%。バランス型の投資信託としては平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:マイマネージャー1970sの当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるマイライフサイクル指数1970sを0.2%下回りました。マイマネージャー1980sの当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるマイライフサイクル指数1980sを0.2%下回りました。マイマネージャー1990sの当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるマイライフサイクル指数1990sを0.2%下回りました。
  • シャープレシオ:3ファンドともリスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:3ファンドともブレ幅は小さいです。

 

総評

三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1970s(以下、マイマネージャー1970sまたは1970s)、三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1980s(以下、マイマネージャー1980sまたは1980s)、三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー1990s(以下、マイマネージャー1990sまたは1990s)は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、外国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)を投資対象とする投資信託で、ベンチマークにマイライフサイクル指数を採用していますす。8つの資産の投資比率は、ターゲット・イヤー(1970年、1980年、1990年)ごとの目標リスク水準に応じて、原則として1年に1回見直されます。

8つの資産で構成されていることは3ファンドとも共通していますが、各資産の組み入れ比率は、ファンドごとに異なります。3ファンドの名を冠する対象年(1970年、1980年、1990年)ごとに目標リスク水準が設定されており、それに応じた資産の組み入れ比率となっています。また、目標リスク水準はイボットソン・アソシエイツ・ジャパンが算出するマイライフサイクル指数に連動するようになっています。

目標リスク水準は、時間の経過とともに徐々に減少する(リスク型資産から安定型資産に移行する)ことを基本としています。若いうちは金融資産が少ないものの、運用可能期間が長いことから相対的に高いリスク水準が許容される傾向があり、年齢を重ねると金融資産が増加し、運用可能期間も短くなることからリスク水準が低下していく傾向にあるためです。結果、マイマネージャー1970s→マイマネージャー1980s→マイマネージャー1990sの順に安定型資産(債券など)よりもリスク型資産(株式など)の組み入れ比率が大きくなります。この傾向は時間が経過しても変わりませんが、組み入れ比率の差は徐々に小さくなり、最終的にはほぼ同じ割合に収束します。

マイマネージャーシリーズは、現時点(2022年)の20代~40代の者を主対象とした商品です。ファンド名を冠する1970s、1980s、1990sそれぞれ1970年代生まれ(現40代)、1980年代生まれ(現30代)、1990年代生まれ(現20代)の資産形成に寄与するように設定されています。そのため、20代~40代の投資家については、自身の対象年に応じたファンドを選択するといいでしょう。

ただし、マイマネージャーシリーズは、現時点ではそこまで魅力的な商品ではありません。運用成績は、3ファンドとも純資産総額、資産の流入出、トータルリターンが極めて小さく、収益性は低い状態にあります。特に、純資産総額や資産の流入出は壊滅的で、運用方針からみても、今後数字を伸ばしてくることはほぼないと言えます。一方、分散性や運用の安全性は平均以上の評価になります。

ファンド目的が若年世代の長期的で着実な資産形成という点にありますから、そもそも大きなリターンを期待すること自体が間違っているのかもしれません。

 

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