三井住友DS-三井住友・DC年金バランス30(債券重視型) / 三井住友DS-三井住友・DC年金バランス50(標準型) / 三井住友DS-三井住友・DC年金バランス70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ)

 

 

三井住友DS-三井住友DC年金バランス30(債券重視型)(以下、マイパッケージ30もしくは30)、三井住友DS-三井住友DC年金バランス50(標準型)(以下、マイパッケージ50もしくは50)、三井住友DS-三井住友DC年金バランス70(株式重視型)(以下、マイパッケージ70もしくは70)は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

マイパッケージ30、マイパッケージ50、マイパッケージ70は、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)を投資対象とする投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を合わせた(4指数)合成ベンチマークを採用しています。4つの資産の投資比率は、マイパッケージ30は債券に偏り、マイパッケージ70は株式に偏り、マイパッケージ50は株式と債券が均等に配分されています。また、マイパッケージ30は株式への投資比率が純資産総額の50%未満とする制限、マイパッケージ50は株式への投資割比率が純資産総額の25%以上とする制限、マイパッケージ70は株式への投資比率が純資産総額の50%以上とする制限が設けられています。

4つの資産への投資は、4つのマザーファンド(国内株式インデックス・マザーファンド(B号)、国内債券パッシブ・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、外国債券パッシブ・マザーファンド)を通じて行います。4つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、マイパッケージ30、マイパッケージ50、マイパッケージ70もインデックス型の運用になります。

 

三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)の交付目論見書(2022年11月16日)はこちら

三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)の交付運用報告書(第17期:2022年2月18日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2005年9月30日
決済日毎年2月18日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)
30・50・70
日々の純資産総額に年率0.2420%(税抜:年率0.2200%)・年率0.2530%(税抜:年率0.2300%)・年率0.2640%(税抜:年率0.2400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

マザーファンドへの投資を通じて、日本を含む世界各国の株式、公社債に分散投資することにより、信託財産の着実な成長を目指した運用を行う。

 

特色①

内外の株式、公社債に投資する4つのマザーファンドの組入れを通じて、日本を含む世界各国の株式、公社債に分散投資することにより、信託財産の着実な成長を目指した運用を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。

 

特色②

各ファンドにつき、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、短期金融資産への実質的な基本資産配分は以下のとおりとなっている。

基本投資比率

三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ):交付目論見書より
三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ):交付目論見書より

 

特色③

運用にあたっては、委託会社が独自に作成した合成指数をベンチマークとし、ベンチマークの動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色④

実質外貨建て資産については、原則として、対円での為替ヘッジを行わないことを基本とする。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)、三井住友・DC年金バランス50(標準型)、三井住友・DC年金バランス70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ)は、三井住友DS投信直販ネットでも取り扱っています。
投資信託のメーカーである運用会社から直接投資信託を購入することができます。

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運用実績(2022年2月28日時点)

設定からの期間17年(2005年9月30日~)
基準価額の増減30 10,000円⇒16,464円:△6,464円
50 10,000円⇒18,841円:△8,841円
70 10,000円⇒20,989円:△10,989円
トータルリターン30 △64.35%(2022年10月31日)
50 △88.70%(2022年10月31日)
70 △110.94%(2022年10月31日)
純資産総額30 167.0億円
50 438.0億円
70 236.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)  マイパッケージ30
2020年△4.5%・△4.8%
2021年△4.8%・△5.3%
2022年△1.4%・△1.8%
マイパッケージ50
2020年△6.2%・△6.5%
2021年△9.0%・△9.4%
2022年△2.8%・△3.2%
マイパッケージ70
2020年△7.9%・△8.3%
2021年△12.8%・△13.6%
2022年△4.1%・△4.6%
収益率 30・50・702018年▲4.2%・▲7.3%・▲10.4%
2019年△7.6%・△11.3%・△15.2%
2020年△2.8%・△4.9%・△6.4%
2021年△6.1%・△9.9%・△13.8%
2022年▲1.2%・▲0.8%・▲0.4%
三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ):交付目論見書より
三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ):交付目論見書より
三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ):交付目論見書より
三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)・50(標準型)・70(株式重視型)(愛称:マイパッケージ):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

マイパッケージ30

項目数値評価
純資産総額167.0億円(2022.8.31)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△1,194百万円
2020年:△1,006百万円
2019年:△1,538百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△2.83%
全期間:△64.35%
期間割:△3.79%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△7.80%
信託報酬0.2420%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.4ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.57☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:5.00☆☆☆☆☆☆(Small)

マイパッケージ50

項目数値評価
純資産総額438.0億円(2022.8.31)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:△1,538百万円
2020年:△2,538百万円
2019年:△3,414百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△5.31%
全期間:△88.70%
期間割:△5.19%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△15.62%
信託報酬0.2530%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.4ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.68☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:7.83☆☆☆☆☆☆(Small)

マイパッケージ70

項目数値評価
純資産総額236.0億円(2022.8.31)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△1,205百万円
2020年:△1,012百万円
2019年:△1,371百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△7.69%
全期間:△110.94%
期間割:△6.49%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△23.44%
信託報酬0.2640%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.5ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.71☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:10.80☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、マイパッケージ30は前期16,001円から当期16,223円(前年比232円)に上昇、マイパッケージ50は前期17,886円から当期18,381円(前年比495円)に上昇、マイパッケージ70は前期19,459円から当期20,265円(前年比806円)に上昇しました。
  • 純資産総額:3ファンドとも100億円超の安定した規模のファンドです。マイパッケージ50は巨大ファンドの部類に入ります。
  • 資産の流入出: 3ファンドとも3年連続で資産が流入しています。
  • トータルリターン:マイパッケージ30は平均年率4%程度、マイパッケージ50は平均年率5%程度、マイパッケージ70は平均年率6%程度。3ファンドとも大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:3ファンドとも税込み0.2530%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:マイパッケージ30の当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである4指数合成ベンチマークを0.4%下回りました。マイパッケージ50の当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである4指数合成ベンチマークを0.4%下回りました。マイパッケージ70の当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである4指数合成ベンチマークを0.5%下回りました。
  • シャープレシオ:3ファンドともリスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:3ファンドともブレ幅は小さいです。

 

総評

三井住友DS-三井住友DC年金バランス30(債券重視型)(以下、マイパッケージ30もしくは30)、三井住友DS-三井住友DC年金バランス50(標準型)(以下、マイパッケージ50もしくは50)、三井住友DS-三井住友DC年金バランス70(株式重視型)(以下、マイパッケージ70もしくは70)は、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)を投資対象とする投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を合わせた(4指数)合成ベンチマークを採用しています。4つの資産の投資比率は、マイパッケージ30は債券に偏り、マイパッケージ70は株式に偏り、マイパッケージ50は株式と債券が均等に配分されています。また、マイパッケージ30は株式への投資比率が純資産総額の50%未満とする制限、マイパッケージ50は株式への投資割比率が純資産総額の25%以上とする制限、マイパッケージ70は株式への投資比率が純資産総額の50%以上とする制限が設けられています。

4つの資産の基本となる投資比率は、マイパッケージ30が株式30%、債券55%、短期金融資産5%、マイパッケージ50が株式50%、債券45%、短期金融資産5%、マイパッケージ70が株式70%、債券25%、短期金融資産5%と、ファンド名を冠している数字が、そのまま株式の投資割合になっています。

また、投資対象の地域・国を見ると、(3ファンドとも)純資産総額に対して国内の資産が半分以上を占めています。結果、地域・国の偏りが大きく、オーソドックスなバランス型の投資信託とは一線を画します。ただし、そのような試みが功を奏しているかといえば、自身をもって首を縦に振ることはできません。国内の資産に投資していることで安定感はありますが、3ファンドともリターンが伸び悩み、バリエーションを出している意味合いも薄れています。

一方、当ファンドを安定資産として見れば、非常に魅力のある商品に映ります。マイパッケージ50を中心に、潤沢な資産と継続して流入している資産によって、ファンド自体の地盤が固められていることに加え、低コスト・低変動という長期投資に向いた数字が並びます。また、設定からの期間も長いこともプラスに寄与しています。

これだけ安定したファンドですから、対抗となるのは投資信託よりも公社債になるかもしれません。特に、日本国債と比べると、(投資信託の中ではリターンが小さいものの)大きなリターンが期待できます。また、一般社債や外国債に比べても遜色のない安定感もあります。惜しむらくは、バリエーションの効果(3ファンド間の運用成績などの差)が薄いということでしょうか。

 

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