三井住友TAM-世界経済インデックスファンド

 

 

三井住友TAM-世界経済インデックスファンド(以下、世界経済インデックスファンド)は、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託です。

世界経済インデックスファンドは、6つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券)に投資する投資信託です。6つの資産の投資比率は、地域・国別の国内総生産(GDP)を基に決定しています。

6つの資産への投資は、6つのマザーファンド(国内株式インデックス・マザーファンド、国内債券インデックス・マザーファンド、先進国株式インデックス・マザーファンド、先進国債券インデックス・マザーファンド、新興国株式インデックス・マザーファンド、新興国債券インデックス・マザーファンド)を通じて行います。6つのマザーファンドはすべてインデックスファンドですが、投資比率に指数以外の要素を組み込んでいるため、世界経済インデックスファンドはアクティブ型の運用になります。

 

世界経済インデックスファンドの交付目論見書(2022年10月21日)はこちら

世界経済インデックスファンドの交付運用報告書(第13期:2022年1月20日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2009年1月16日
決済日毎年1月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.10%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

国内、先進国、新興国の株式ならびに債券に分散投資することでリスクの低減を図り、投資信託財産の中長期的な成長を目指す。

 

特色①

世界の株式および債券に分散投資し、ファミリーファンド方式で運用を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。

 

特色②

世界経済全体の発展を享受する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:✕
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

世界経済インデックスファンドは、松井証券でも取り扱っています。
松井証券は、豊富な投資サービスを取り扱う老舗のインターネット証券です。

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運用実績(2022年8月31日時点)

設定からの期間13年半(2009年1月16日~)
基準価額の増減10,000円⇒29,063円:△19,063円
トータルリターン△193.66%(2022年10月31日)
純資産総額1,556.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△13.7%
2021年△6.1%
2022年△9.4%
収益率2018年▲9.2%
2019年△15.0%
2020年△5.6%
2021年△14.8%
2022年▲0.3%
世界経済インデックスファンド:交付目論見書より
世界経済インデックスファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額1,556.0億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
資産の流入出2021年:△35,740百万円
2020年:△8,641百万円
2019年:△1,572百万円
☆☆☆☆☆☆(Great)
トータルリターン直近3年:△8.18%
全期間:△193.66%
期間割:△14.08%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率直近3年:△25.03%
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.79☆☆☆☆(Normal)
標準偏差直近3年:10.42☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期25,904円から当期28,327円(前年比2,423円)に上昇しました。
  • 純資産総額:1,000億円超の超巨大ファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しています。2021年は単年で350億円以上の資産が流入しています。
  • トータルリターン:平均年率15%手前。安定したリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。インデックスファンドの中ではコストがやや重く感じます。
  • ベンチマークとの乖離:特定のベンチマークがないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや小さいです。

 

総評

三井住友TAM-世界経済インデックスファンド(以下、世界経済インデックスファンド)は、6つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券)に投資する投資信託です。6つの資産の投資比率は、地域・国別の国内総生産(GDP)を基に決定しています。

世界経済インデックスファンドは、三井住友TAM-SMT・世界経済インデックス・オープン(以下、SMT・世界経済インデックス・オープン)の双子兄に当たるようなファンドで、6つの資産(6つのマザーファンド)の組み入れ比率は、国内総生産(GDP)に依存します。

世界経済インデックスファンドと、SMT・世界経済インデックス・オープンの違いは1点だけで、SMT・世界経済インデックス・オープンが国内総生産(GDP)に完全に準拠するのに対して、世界経済インデックスファンドは国内総生産(GDP)に基づいて、最終的にファンドマネージャーが投資比率を決定しています。そのため、SMT・世界経済インデックス・オープンは国内総生産(GDP)に準拠して、国内資産6%、先進国資産54%、新興国資産40%程度となっていますが、世界経済インデックスファンドは国内資産10%、先進国資産60%、新興国資産30%となり、新興国への組み入れを国内と先進国に分散しています。

運用成績は、株式と債券の投資割合が1:1となっており、全世界を投資対象としているため、バランス型の投資信託に近いかたちになります。分散性が高い代わりにリターンが少なく(ローリスク・ローリターン)、信託報酬が若干大きくなっています。しかし、トータルリターンは年率13%程度となっていますから、一般的なバランス型投資信託よりも大きな収益が期待できます。

バランス型の投資信託としての安定性に加え、年率10%以上の大きいリターン。このような大きな魅力を兼ね備える当ファンドには多くの投資家が集まり、純資産総額1,000億円以上、直近1年の資産の流入が350億円超と、非常に人気の高い商品となっています。

ただし、過度な収益期待は禁物です。世界経済インデックスファンドも結局はバランス型の投資信託であることは間違いなく、直近3年間のリターンを見れば、SMT・世界経済インデックス・オープンと同じで7%程度となっています。設定から10年以上の歳月を経て、平均で年率13%程度となっていますが、今後も確実に10%以上の利益がでるかはわかりません。

 

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