ブラックロック-ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンド

 

 

ブラックロック-ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンド(以下、ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンド)は、ブラックロック・ジャパン株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式の投資信託です。

ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドは、6つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、先進国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに6つの資産を代表する指数を合わせた(6指数)合成ベンチマークを採用しています。

6つの資産への投資は、7つのマザーファンドおよび上場投資信託(ETF)(iシェアーズ・コア・TOPIX・ETF、先進国株式インデックス・マザーファンド、iシェアーズ・MSCI コクサイ・ETF、iシェアーズ・MSCI エマージング・マーケット・ETF、国内債券インデックス・マザーファンド、先進国債券インデックス・マザーファンド、先進国RIETインデックス・マザーファンド)を通じて行います。7つのマザーファンドおよび上場投資信託(ETF)はすべてインデックスファンドであるため、ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドもインデックス型の運用になります。

 

ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドの交付目論見書(2022年11月3日)はこちら

ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドの交付運用報告書(第5期:2022年8月2日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2018年1月10日
決済日毎年8月2日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.6378%(税抜:年率0.6000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

国内外の債券、株式、海外の不動産投資信託証券(REIT)市場を代表する指数で構成される複合インデックスに連動する投資成果を目的として運用を行う。

 

特色①

国内外の債券、株式、海外の不動産投資信託証券(REIT)を主な投資対象とする。

 

特色②

各投資対象資産を代表する指数で構成される複合インデックスに連動する投資効果を目指す。

NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

特色③

外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジは行わない。

 

特色④

投資信託などの投資に係る運用の指図に関する権限の一部をブラックロック・アセットマネジメント・ノースアジア・リミテッドに委託する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

資産の運用がわからないという人は株式会社DIPSの資産運用セミナー【マネきゃん/Money Camp】を受けてみよう。
マネきゃんは、60分の無料オンラインセミナーです。

👇👇👇



 

運用実績(2022年7月末日時点)

設定からの期間4年半(2018年1月10日~)
基準価額の増減10,000円⇒11,530円:△1,530円
トータルリターン△15.53%(2022年10月31日)
純資産総額189.6億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲0.8%・▲0.7%
2021年△16.7%・△16.7%
2022年△3.4%・△2.9%
収益率2018年▲10.8%
2019年△15.4%
2020年▲1.8%
2021年△14.9%
ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンド:交付目論見書より
ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額189.6億円(2022.7.末)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△4,761百万円
2020年:△4,046百万円
2019年:△3,291百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△4.87%
全期間:△15.53%
期間割:△3.27%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△13.22%
信託報酬0.6378%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス0.5ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.50☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:9.85☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期11,043円から当期11,415円(前年比372円)に上昇しました。
  • 純資産総額:150億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しており、流入額は3年間で100億円程度となっています。
  • トータルリターン:平均年率3.27%。大きなリターンは期待できません。バランス型の投資信託の中でも小さい数字です。
  • 信託報酬:税込み0.6378%。インデックスファンドの中でもコストはやや重い部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである6指数合成ベンチマークとほとんど同じでした。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は小さいです。

 

総評

ブラックロック-ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンド(以下、ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンド)は、6つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、先進国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに6つの資産を代表する指数を合わせた(6指数)合成ベンチマークを採用しています。

期首に主要国で新型コロナウイルスの感染が増加する中、景気回復への懸念が高まったことから、株式が下落する局面もありました。2020年11月、米国の追加経済対策への期待が高まったことや、新型コロナウイルスのワクチン接種の進展などを受けて、世界経済の回復に関する楽観姿勢が拡大しました。2021年2月、先進国の長期金利の急上昇を受けて、相対的な割高感が意識されやすいハイテク株を中心に調整相場に入る局面もありました。先進国債券は、緩和的な金融政策が維持されたものの、ワクチン普及や追加経済対策に伴う景気回復の加速への期待、インフレーション圧力の高まりへの懸念などを背景にボラティリティが上昇し、債券金利は前期末比で上昇(価格下落)しました。一方、国内債券は、2021年初より金利が上昇する局面がありましたが、前期末比ではほぼ横ばいとなりした。先進国RIETは、期首より横ばい推移しました。

運用成績は、おおむね平凡です。純資産総額は150億円を超えており、直近の資産の動きも良好です。一方、トータルリターンは平均年率4%程度と収益性は期待できません。債券への投資比率が、45%~50%で推移しているため、リターンよりも安全性をウリにしたファンドであるのでしょう。

ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドはインデックスファンドであるため、姉妹ファンドであるブラックロック-ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル)(以下、iパズル)よりは先を見通しやすいです。ここまでの運用成績に決定的な差はありませんが、iパズルが直近で資産が流出しているのに対し、ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドは流入し続けている点など、細かな部分でブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドの優っているように見えます。

ブラックロック・つみたて・グローバル・バランスファンドは合成ベンチマークとの連動性も良く、分散投資としてもバランスの取れた資産形成が可能です。一方、信託報酬も大きく、株式への投資比率が大きいにもかかわらず、トータルリターンが上がらないといった負の要素もあるため、今後の動向を見ながら売買を判断していく必要があります。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA