三井住友DS-三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド

 

 

三井住友DS-三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド(以下、三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド)は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドは、7つの資産(国内債券、外国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに7つの資産を代表する指数を合わせた(7指数)合成ベンチマークを採用しています。

7つの資産への投資は、8つのマザーファンド(国内債券パッシブ・マザーファンド、ヘッジ付き外国債券パッシブ・マザーファンド、外国債券パッシブマザーファンド、国内株式インデックス・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、エマージング株式インデックス・マザーファンド、J-REITインデックス・マザーファンド、外国REITインデックス・マザーファンド)を通じて行います。8つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドもインデックス型の運用になります。

 

三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドの交付目論見書(2022年12月9日)はこちら

三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドの交付運用報告書(第5期:2022年9月12日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年10月3日
決済日毎年9月10日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2310%(税抜:年率0.2100%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

世界各国の債券、株式、不動産投資信託証券(REIT)などに分散投資を行い、委託会社が独自に作成した合成指数をベンチマークとし、ベンチマークの動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

マザーファンドへの投資を通じて、世界各国の債券、株式、不動産投資信託証券(REIT)などに分散投資する。

 

特色②

各マザーファンドが連動の対象とする指数を基本配分比率で組み合わせた合成指数をベンチマークとし、ベンチマークの動きに連動する投資効果を目指す。

NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

基本資産配分比率

 

特色③

実質組み入れ外貨建て資産については、マザーファンドで対円での為替ヘッジを行っている場合を除き、原則として、為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年9月30日時点)

設定からの期間5年(2017年10月3日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,584円:2,584円
トータルリターン24.38%(2022年12月31日)
純資産総額15.6億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:2.7%・3.5%
2021年:20.0%・21.1%
2022年:4.6%・5.2%
収益率2018年:(7.0%)
2019年:15.0%
2020年:2.9%
2021年:17.4%
2022年:(5.3%)
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド:交付目論見書より
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額15.6億円(2022.9.30)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:249百万円
2021年:470百万円
2022年:620百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:4.20%
5年:3.87%
設定来:4.31%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:4.6%
3年:27.3%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.2310%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス0.8ポイント☆☆☆(Normal)
シャープレシオ3年:0.43
5年:0.43
設定来:0.47
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:11.07
5年:9.93
設定来:9.78
☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことがプラスに寄与しました。結果、前期12,869円から当期13,461円(前年比592円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10億円程度の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率4.20%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.2310%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークである合成ベンチマークを下回っています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや小さいです。

 

総評

三井住友DS-三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド(以下、三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド)は、7つの資産(国内債券、外国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに7つの資産を代表する指数を合わせた(7指数)合成ベンチマークを採用しています。

7つの資産のうち、国内債券15%と外国債券25%(うち、ヘッジ付き5%)の安定資産に投資していることから、リターンが大きくならない代わりに、価額の変動幅も小さくなっています。反対に純資産総額はようやく10億円に届いたばかりで、ファンドの規模としてはそれほど安定していません。

外国の株式市場は、期初は上昇しましたが、下落基調で推移しました。国内の株式市場は、下落基調で推移しました。新興国の株式市場は、下落基調で推移しました。外国の債券市場は、金利は上昇基調で推移しました。一時低下する局面がありましたが、期末にかけては再び上昇基調となりました。欧州の長期金利(ドイツの10年国債利回り)は上昇基調で推移しました。一時低下する局面もありましたが、期初と比べると上昇で着地しました。国内の債券市場は、金利は上昇しました。世界のREIT市場は、期初は上昇する場面もありましたが、大きく下落しました。国内のREIT市場は、下落した場面がありましたが、その後は上昇しました。以降はおおむね横ばいで推移しました。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社の姉妹ファンドに、三井住友DS-三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド(三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド)があります。三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドと、三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドの違いは、国内(日本)の資産を含むかどうかと、債券や不動産投資信託(REIT)を含むかどうかです。

現時点(2022年6月)では、国内の資産よりも海外の資産の方が成長しやすく、当然のことながら債券や不動産投資信託(REIT)よりも株式の方が収益を得やすいため、三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドがあらゆる成績で圧倒的に勝っています。また、三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドの方が、組み入れているマザーファンドの数が多く、合成ベンチマークとの乖離が相対的に生じやすくなっています。

 

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