ブラックロック-ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル)

 

 

ブラックロック-ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル)(以下、iパズル)は、ブラックロック・ジャパン株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

iパズルは、6つの資産(国内株式、海外株式、国内債券、海外株式、国内REIT、海外REIT)に投資する投資信託です。6つの資産の投資比率は、委託会社の判断により機動的に変更されます。

6つの資産への投資は、8つのマザーファンド(国内債券インデックス・マザーファンド、先進国債券インデックス・マザーファンド、ハイイールド債券インデックス・マザーファンド、国内株式インデックス・マザーファンド、先進国株式インデックス・マザーファンド、新興国債券インデックス・マザーファンド、国内REITインデックス・マザーファンド、先進国REITインデックス・マザーファンド)および複数の上場投資信託(ETF)を通じて行います。8つのマザーファンドはすべてインデックスファンドですが、上場投資信託(ETF)も含まれること、投資比率が機動的に変更されることから、iパズルはアクティブ型の運用になります。

 

ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル)の交付目論見書(2022年11月3日)はこちら

ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル)の交付運用報告書(第8期:2022年8月2日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2014年5月28日
決済日毎年8月2日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(適時)
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に1.10%(税抜:1.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.9130%(税抜:年率0.8300)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の中長期的な成長を目標に運用を行う。

 

特色①

主に、内外の債券、株式、不動産投資信託証券(REIT)、上場投資信託証券(ETF)および商品の各資産の市場を代表する指数または指標に連動する運用成績を目指すマザーファンドを主要投資対象とする。また、ブラックロックグループが運用する上場投資信託(ETF)も投資対象とする。

マザーファンド

 

特色②

各資産への投資割合および組み入れ外貨建て資産に対する為替ヘッジの比率は、委託会社の判断により機動的に変更を行う。

2022年5月の各資産の投資比率

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:✕

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運用実績(2022年7月末日時点)

設定からの期間8年(2014年5月28日~)
基準価額の増減10,000円⇒13,157円:△3,157円
トータルリターン△28.09%(2022年10月31日)
純資産総額126.1億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△7.8%
2021年△11.6%
2022年▲8.0%
収益率2018年▲7.4%
2019年△15.3%
2020年△5.7%
2021年△8.6%
ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル):交付目論見書より
ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額126.1億円(2022.7.末)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△196百万円
2020年:▲3,496百万円
2019年:△224百万円
☆☆(Danger)
トータルリターン直近3年:△0.76%
全期間:△28.09%
期間割:△3.34%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△2.05%
信託報酬0.9130%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.08☆(Worst)
標準偏差直近3年:10.04☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期14,240円から当期13,101円(前年比-1,139円)に上昇しました。
  • 純資産総額:100億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出: 2020年に大きな流出がありました。2021年はプラスに転じていますが、単月ではマイナスになっていることもあり、油断はできない状態です。
  • トータルリターン:平均年率5%未満。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み1.0%手前。アクティブファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:明確なベンチマークがないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅は小さいです。

 

総評

ブラックロック-ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド(愛称:iパズル)(以下、iパズル)は、6つの資産(国内株式、海外株式、国内債券、海外株式、国内REIT、海外REIT)に投資する投資信託です。6つの資産の投資比率は、委託会社の判断により機動的に変更されます。

当期の投資環境については、主として、株式市場、債券市場ともに上昇基調が続く展開となりました。また、新興国資産、信用リスク資産といった、よりリスクの高い資産クラスについても、基調として上昇する動きが見られました。日欧米をはじめとする主要国の中央銀行が、継続的な金融緩和を実施していることが背景にあると思われます。

iパズルは、2020年内の良好なファンダメンタルズ展開を想定し、米国株式を中心に株式全体のウエイトを2020年12月中旬まで高位に保ち、株式市場の上昇基調を捉えました。その後、株式市場がピークアウトするとの見通しの下、2021年1月中旬以降、株式のウエイトを引き下げました。一方、世界の株式市場は2021年2月後半から3月上旬にかけて、株価調整がありましたが、株式のウエイトを引き上げるオペレーションを行ない、下値抑制に努めました。その後、6月の株式市場の一時的な調整時に反転を想定し、7月中旬にかけて株式のウエイトを引き上げるなど、機動的なオペレーションを実施しました。なお、当期のほぼ全期間にわたって、債券市場に対しては慎重な見方を継続し、ポートフォリオの金利リスクを抑制した形で債券投資を実施しました。

このように、運用状況を見ると、世情を捉えた立ち回りができていたようですが、運用成績は2020年の資産の大きな流出と、リターンの小ささという負の要素が目立ちます。2021年は債券のウエイトを大きくしたこともあり、トータルリターンはさらに小さくなる可能性があります。一方、安定性や分散投資の効果もなかなか判断しにくいところがあります。

信託報酬も重いアクティブファンド寄りの運用となるため、運用方針がもう少し読みやすくなると、ポートフォリオに組み入れることも可能ですが、現状ではなかなか食指が伸びないでしょう。

 

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