三井住友DS-外国株式指数ファンド

 

 

三井住友DS-外国株式指数ファンド(以下、外国株式指数ファンド)は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

外国株式指数ファンドは、日本を除く外国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI コクサイ・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心とした大企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。

外国の株式への投資は、1つのマザーファンド(外国株式インデックス・マザーファンド)を通じて行います。外国株式インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、外国株式指数ファンドもインデックス型の運用になります。

 

外国株式指数ファンドの交付目論見書(2023年2月22日)はこちら

外国株式指数ファンドの交付運用報告書(第14期:2022年11月30日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・グローバル(日本を除く)
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2009年10月19日
決済日毎年11月30日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

外国株式インデックス・マザーファンドへの投資を通じて、実質的に日本を除く世界各国の株式に投資し、MSCI コクサイ・インデックス(配当込み・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。

 

特色①

主として、日本を除く世界各国(日本を除く先進国・地域)の株式に投資し、MSCI コクサイ・インデックス(配当込み・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指す。

MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

株式の実質組み入れ比率は、原則として、高位を保つ。

 

特色③

外貨建て資産については、原則として、対円での為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年12月30日時点)

設定からの期間13年(2009年10月19日~)
基準価額の増減10,000円⇒42,456円:32,456円
トータルリターン355.74%(2023年2月28日)
純資産総額55.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:9.2%・9.9%
2021年:36.3%・37.2%
2022年:4.5%・5.3%
収益率2018年:(11.4%)
2019年:28.5%
2020年:8.7%
2021年:37.9%
2022年:(5.8%)
外国株式指数ファンド:交付目論見書より
外国株式指数ファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額55.0億円(2022.12.30)☆☆☆(Bad)
資産の流入出2020年:392百万円
2021年:2,035百万円
2022年:1,285百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン3年:18.02%
5年:12.32%
設定来:12.05%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率1年:4.5%
3年:50.0%
☆☆☆☆☆(Good)
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離マイナス0.8ポイント☆☆☆(Normal)
シャープレシオ3年:0.97
5年:0.73
設定来:0.73
☆☆☆☆☆(Good)
標準偏差3年:19.06
5年:18.17
設定来:18.18
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:外国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期43,319円から当期45,248円(前年比1,929円)に上昇しました。
  • 純資産総額:50億円程度の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:直近3年間の年率18.02%超。大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。インデックスファンドの中ではコストがやや重い部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるMSCI コクサイ・インデックスとやや乖離しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや大きいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

三井住友DS-外国株式指数ファンド(以下、外国株式指数ファンド)は、日本を除く外国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI コクサイ・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心とした大企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。

外国の株式市場は、期初から年末にかけて押し上げましたが、2022年1月に入るとバリュエーション(投資価値評価)調整から成長株主導で下落しました。2022年4月以降も軟調な展開が継続しました。期末にかけては一進一退の展開となりました。米ドル・円相場は、期初では米ドル高・円安が進みました。その後も円安が進みました。期末にかけても円安が一段と進行しました。ユーロ・円相場は、期初から2022年2月にかけては概ねもみ合いで推移しましたが、3月にかけては一時急激なユーロ安・円高となりました。2022年4月以降はユーロ高・円安となり、7月は円安が一段と進みました。

運用成績は一長一短の評価となります。トータルリターンは直近3年間の年率が18%程度と高い数字となっています。信託報酬は税込みで0.5%台ですが、リターンが大きいため、許容範囲とみることもできます。ベンチマークとの乖離も1.0%以内に収まっているため、ほぼ正確に連動していると捉えていいでしょう。一方、純資産総額は50億円を超えたばかりで、まだまだ安定した規模のファンドにはなっていません。今後の資産の流入出が気になるところです。

ベンチマークにMSCI コクサイ・インデックスを採用し、日本を除く外国の株式に投資をするファンドは数多く存在します。その中で、外国株式指数ファンドだけが持つ突出した特徴は……ありません。非常に無難なファンドと捉えることもできますが、小額投資を基本とする投資家の食指が伸びるかと言われると首をかしげるところです。やや安定感に欠けますが、設定からの期間が長く、一定以上のリターンが期待できる外国株式指数ファンドはいかかでしょうか?

 

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