フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック))

 

 

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2060)は、フィデリティ投信株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式のアクティブファンドです。

将来設計2060は、9つのファンドに分散投資する投資信託で、特定のベンチマークは設けていません。投資対象となる9つのファンドはそれぞれ米国の株式、英国の株式、英国を除く欧州の株式、日本を除く太平洋地域の株式、日本の株式、新興国の株式、米国の債券、米国を除く世界の債券、日本の債券に投資しています。

設定当初は株式優位(投資比率100%以上)で運用し、ターゲット・イヤー(2060年)に近づくにつれて世界債券優位の運用になります。そして、ターゲット・イヤー後は、ほぼ100%の資産を日本債券に入れ替え、安定的な運用を図ります。

 

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック))の交付目論見書(2022年12月23日)はこちら

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック))の交付運用報告書(第4期:2021年9月26日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2018年9月26日
決済日毎年9月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間2061年9月26日まで
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3600%~0.3800%(税込)以内をかけた額(2050年以降変動)

 

ファンドの目的

投資信託財産の成長を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

主として、投資信託証券への投資を通じて、主に、国内株式、先進国海外株式、新興国株式、国内短期債券、世界債券、短期金融商品などの資産クラスへ実質的に分散投資を行い、世界債券の配分で組み入れる投資対象ファンドに対しては、為替ヘッジを行うことを基本とする。

 

特色②

投資信託証券は、主として、市場指数と連動する投資成果を目指す。国内外の投資信託証券の中から選定を行う。

 

特色③

西暦2060年(ターゲット・イヤー)に向けて、資産配分を変更する。

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

 

特色④

投書設定時の基本資産配分はおおむね、国内株式15%、先進国株式70%、新興国株式15%とする。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年10月31日時点)

設定からの期間4年(2018年9月26日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,855円:4,855円
トータルリターン40.06%(2022年12月31日)
純資産総額13.3円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:4.1%
2021年:39.0%
2022年:(0.6%)
収益率2018年:(16.1%)
2019年:26.8%
2020年:8.4%
2021年:29.6%
2022年:(0.7%)
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額13.3億円(2022.10.31)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:54百万円
2021年:504百万円
2022年:479百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:9.57%
5年:
設定来:8.25%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(0.6%)
3年:42.5%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.3800%(税込):上限☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.58
5年:
設定来:0.51
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:19.06
5年:
設定来:19.20
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期13,938円から当期13,857円(前年比-81円)に下落しました。
  • 純資産総額:10億円程度の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は大きくありません。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率9.57%。安定したリターンが期待できます。
  • 信託報酬:最大で税込み0.3800%。アクティブファンドの中ではトップクラスの低コストです。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2060)は、9つのファンドに分散投資する投資信託で、特定のベンチマークは設けていません。投資対象となる9つのファンドはそれぞれ米国の株式、英国の株式、英国を除く欧州の株式、日本を除く太平洋地域の株式、日本の株式、新興国の株式、米国の債券、米国を除く世界の債券、日本の債券に投資しています。

ターゲット・デート・ファンドシリーズは、つみたてNISAに対応しているベーシックと、つみたてNISA非対応のアクティブの2種類があります。ベーシックはターゲット・イヤーが2030年に設定されているフィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2030(愛称:将来設計(ベーシック))以外の5商品は、すべてつみたてNISA対応となっています。

ターゲット・デート・ファンドシリーズの特徴は、ターゲット・イヤー前、ターゲット・イヤー直前、ターゲット・イヤー後で投資対象が変わることにあります。ターゲット・イヤー前は資産のほぼすべてを株式で運用します。組み入れる株式はターゲット・イヤーから離れていればいるほど先進国株式(特に米国株式)の投資比率が大きくなります。ターゲット・イヤーに近づくにつれて、投資対象は株式から世界債券に移行し、ターゲット・イヤー直前で株式の投資比率はほぼ0%になり、世界債券と日本債券で占められます。そして、ターゲット・イヤー以降は日本債券中心の安定運用に切り替わります。

将来設計2060は、つみたてNISA対応のベーシック5商品のうち、ターゲット・イヤーが最も遅いファンドであるため、当面は株式中心の運用が続きます。現時点(2021年)では先進国株式の投資比率が約70%で、同シリーズでは唯一債券の投資比率が0%となっています。そのため、今後も大きなリターンを望めそうです。

ターゲット・デート・ファンドシリーズ全般に言えることですが、将来設計2060は、安定した規模のファンドではありません。しかし、運用成績自体はそれほど悪くはありません。純資産総額については及第点の30億円に達していませんが、将来設計2060の2021年の資産の流入額は4億円を超えています。また、株式中心の運用であるため、トータルリターンは平均で10%超とある程度の数字になっています。

ターゲット・デート・ファンドシリーズの信託期間は、ターゲット・イヤー後の決算日までとなっています。前述のように、時期によって資産の組み入れ比率が変わり、運用成績も大きく変化するため、ターゲット・イヤーを基準に、どのタイミングで売買するかが重要になります。できるだけ長い期間株式で運用したい場合は、ターゲット・イヤーからできるだけ離れた時点で売買したほうがいいでしょう。

 

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