フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050(愛称:将来設計(ベーシック)) / フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055(愛称:将来設計(ベーシック))

 

 

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2050)およびフィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2055)は、フィデリティ投信株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式のアクティブファンドです。

将来設計2050および将来設計2055は、9つのファンドに分散投資する投資信託で、特定のベンチマークは設けていません。投資対象となる9つのファンドはそれぞれ米国の株式、英国の株式、英国を除く欧州の株式、日本を除く太平洋地域の株式、日本の株式、新興国の株式、米国の債券、米国を除く世界の債券、日本の債券に投資しています。

2ファンドとも設定当初は株式優位(投資比率95%以上)で運用し、ターゲット・イヤー(将来設計2050は2050年、将来設計2055は2055年)に近づくにつれて世界債券優位の運用になります。そして、ターゲット・イヤー後は、ほぼ100%の資産を日本債券に入れ替え、安定的な運用を図ります。

 

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050(愛称:将来設計(ベーシック))の交付目論見書(2022年12月23日)はこちら

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050(愛称:将来設計(ベーシック))の交付運用報告書(第8期:2022年9月26日)はこちら

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055(愛称:将来設計(ベーシック))の交付目論見書(2022年12月23日)はこちら

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055(愛称:将来設計(ベーシック))の交付運用報告書(第2期:2022年9月26日)はこちら

 


 

基本情報

将来設計20502055
単位型・追加型追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合資産複合
補足分類アクティブ型アクティブ型
投資形態ファンド・オブ・ファンズファンド・オブ・ファンズ
設定日2014年10月16日2020年9月28日
決済日毎年9月25日(休業日の場合は翌営業日)毎年9月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回年1回
為替ヘッジあり(部分)あり(部分)
信託期間2051年9月25日まで2056年9月25日まで
NISA一般・つみたて一般・つみたて

 

手数料

将来設計20502055
購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なしなし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3600%~0.3800%以内(税込)以内をかけた額(2040年以降変動)日々の純資産総額に年率0.3600%~0.3900%(税込)以内をかけた額(2045年以降変動)

 

ファンドの目的

投資信託財産の成長を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

主として、投資信託証券への投資を通じて、主に、国内株式、先進国海外株式、新興国株式、国内短期債券、世界債券、短期金融商品などの資産クラスへ実質的に分散投資を行い、世界債券の配分で組み入れる投資対象ファンドに対しては、為替ヘッジを行うことを基本とする。

 

特色②

投資信託証券は、主として、市場指数と連動する投資成果を目指す。国内外の投資信託証券の中から選定を行う。

 

特色③

西暦2050年または西暦2055年(ターゲット・イヤー)に向けて、資産配分を変更する。

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050・2055(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

 

特色④

当初設定時の基本資産配分はおおむね、国内株式14~15%、先進国海外株式68%、新興国株式14%、世界債券3~4%とする。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇(将来設計2055は✕)

 

運用実績(2022年10月31日時点)

将来設計20502055
設定からの期間8年(2014年10月16日~)2年(2020年9月28日~)
基準価額の増減10,000円⇒21,118円:11,118円10,000円⇒14,174円:4,174円
トータルリターン100.20%(2022年12月31日)33.69%(2022年12月31日)
純資産総額21.0億円2.3億円
分配金実績発生していない(累計0円)発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:4.5%
2021年:33.8%
2022年:(2.7%)
2021年:34.7%
2022年:(1.5%)
収益率2018年:(12.4%)
2019年:25.1%
2020年:7.9%
2021年:26.0%
2022年:(3.0%)
2020年:11.9%
2021年:29.0%
2022年:(1.8%)

将来設計2050

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

将来設計2055

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

将来設計2050

項目数値評価
純資産総額21.0億円(2022.10.31)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:183百万円
2021年:614百万円
2022年:497百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:7.70%
5年:6.49%
設定来:8.87%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(2.7%)
3年:35.6%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.3800%(税込):上限☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.52
5年:0.46
設定来:0.55
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:17.28
5年:16.63
設定来:16.20
☆☆☆(Slightly Large)

将来設計2055

項目数値評価
純資産総額2.3億円(2022.10.31)☆(Worst)
資産の流入出2020年:
2021年:55百万円
2022年:64百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:
5年:
設定来:13.77%
騰落率1年:(1.5%)
3年:
信託報酬0.3900%(税込):上限☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:
5年:
設定来:
標準偏差3年:
5年:
設定来:

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、将来設計2050は前期20,446円から当期19,904円(前年比-542円)に下落し、将来設計2055は前期13,468円から当期13,266円(前年比-202円)に下落しました。
  • 純資産総額:将来設計2050は20億円程度、将来設計2055は10億円未満。2ファンドとも小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:2ファンドとも資産は流入傾向にありますが、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:将来設計2050は(直近3年間の)年率7.70%。堅実なリターンが期待できます。将来設計2055は設定から3年が経過していないため、評価の対象としていません。
  • 信託報酬:2ファンドとも最大で税込み0.3800%程度。アクティブファンドの中ではトップクラスの低コストです。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:将来設計2050のリスクに対するリターンは平均的です。将来設計2055は設定から3年を経過していないため、評価の対象としていません。
  • 標準偏差:将来設計2050の基準価額のブレ幅はやや大きいです。将来設計2055は設定から3年を経過していないため、評価の対象としていません。

 

総評

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2050)およびフィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2055)は、9つのファンドに分散投資する投資信託で、特定のベンチマークは設けていません。投資対象となる9つのファンドはそれぞれ米国の株式、英国の株式、英国を除く欧州の株式、日本を除く太平洋地域の株式、日本の株式、新興国の株式、米国の債券、米国を除く世界の債券、日本の債券に投資しています。

ターゲット・デート・ファンドシリーズは、つみたてNISAに対応しているベーシックと、つみたてNISA非対応のアクティブの2種類があります。ベーシックはターゲット・イヤーが2030年に設定されているフィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2030(愛称:将来設計(ベーシック))以外の5商品は、すべてつみたてNISA対応となっています。

ターゲット・デート・ファンドシリーズの特徴は、ターゲット・イヤー前、ターゲット・イヤー直前、ターゲット・イヤー後で投資対象が変わることにあります。ターゲット・イヤー前は資産のほぼすべてを株式で運用します。組み入れる株式はターゲット・イヤーから離れていればいるほど先進国株式(特に米国株式)の投資比率が大きくなります。ターゲット・イヤーに近づくにつれて、投資対象は株式から世界債券に移行し、ターゲット・イヤー直前で株式の投資比率はほぼ0%になり、世界債券と日本債券で占められます。そして、ターゲット・イヤー以降は日本債券中心の安定運用に切り替わります。

将来設計2050および将来設計2055は、つみたてNISA対応のベーシック5商品のうち、ターゲット・イヤーが遅い2ファンドであるため、株式中心の運用がもうしばらく続きます。現時点(2021年)では先進国株式の投資比率が約70%ですが、次の10年で60%程度に推移していきます。しばらく積極運用が続き、さらなるリターンを期待していきたいところです。

ターゲット・デート・ファンドシリーズ全般に言えることですが、将来設計2050および将来設計2055は、安定した規模のファンドではありません。しかし、運用成績自体はそれほど悪くはありません。将来設計2055は設定からまた日が浅いため、正確に評価できる段階ではありませんが、ほぼ同じように運用している将来設計2050を見ることで、おおよその見通しはつきます。純資産総額についてはいずれも及第点の30億円に達していませんが、将来設計2050の2021年の資産の流入額は約5億円となっています。また、株式中心の運用であるため、大きなリターンが見込めます。

ターゲット・デート・ファンドシリーズの信託期間は、ターゲット・イヤー後の決算日までとなっています。前述のように、時期によって資産の組み入れ比率が変わり、運用成績も大きく変化するため、ターゲット・イヤーを基準に、どのタイミングで売買するかが重要になります。できるだけ長い期間株式で運用したい場合は、ターゲット・イヤーからできるだけ離れた時点で売買したほうがいいでしょう。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA