フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040(愛称:将来設計(ベーシック)) / フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2045(愛称:将来設計(ベーシック))

 

 

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2040)およびフィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2045(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2045)は、フィデリティ投信株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式のアクティブファンドです。

将来設計2040および将来設計2045は、9つのファンドに分散投資する投資信託で、特定のベンチマークは設けていません。投資対象となる9つのファンドはそれぞれ米国の株式、英国の株式、英国を除く欧州の株式、日本を除く太平洋地域の株式、日本の株式、新興国の株式、米国の債券、米国を除く世界の債券、日本の債券に投資しています。

2ファンドとも設定当初は株式優位(投資比率80%以上)で運用し、ターゲット・イヤー(将来設計2040は2040年、将来設計2045は2045年)に近づくにつれて世界債券優位の運用になります。そして、ターゲット・イヤー後は、ほぼ100%の資産を日本債券に入れ替え、安定的な運用を図ります。

 

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040(愛称:将来設計(ベーシック))の交付目論見書(2022年12月23日)はこちら

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040(愛称:将来設計(ベーシック))の交付運用報告書(第7期:2022年9月26日)はこちら

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2045(愛称:将来設計(ベーシック))の交付目論見書(2022年12月23日)はこちら

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2045(愛称:将来設計(ベーシック))の交付運用報告書(第2期:2022年9月26日)はこちら

 


 

基本情報

将来設計20402045
単位型・追加型追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合資産複合
補足分類アクティブ型アクティブ型
投資形態ファンド・オブ・ファンズファンド・オブ・ファンズ
設定日2015年12月7日2020年9月28日
決済日毎年9月25日(休業日の場合は翌営業日)毎年9月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回年1回
為替ヘッジあり(部分)あり(部分)
信託期間2041年9月25日まで2046年9月25日まで
NISA一般・つみたて一般・つみたて

 

手数料

将来設計20402045
購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内かけた額(上限)購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なしなし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3700%~0.3800%(税込)以内をかけた額(2030年以降変動)日々の純資産総額に年率0.3600%~0.3800%(税込)以内をかけた額(2035年以降変動)

 

ファンドの目的

投資信託財産の成長を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

主として、投資信託証券への投資を通じて、主に、国内株式、先進国海外株式、新興国株式、国内短期債券、世界債券、短期金融商品などの資産クラスへ実質的に分散投資を行い、世界債券の配分で組み入れる投資対象ファンドに対しては、為替ヘッジを行うことを基本とする。

 

特色②

投資信託証券は、主として、市場指数と連動する投資成果を目指す。国内外の投資信託証券の中から選定を行う。

 

特色③

西暦2040年または西暦2045年(ターゲット・イヤー)に向けて、資産配分を変更する。

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040・2045(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

 

特色④

投書設定時の基本資産配分はおおむね、国内株式12%、先進国海外株式57%、新興国株式12%、世界債券19%とする(2ファンド共通)。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇(将来設計ベーシック2045は✕)

 

運用実績(2022年10月31日時点)

将来設計20402045
設定からの期間7年(2015年12月7日~)2年(2020年9月28日~)
基準価額の増減10,000円⇒15,149円:5,149円10,000円⇒12,972円:2,972円
トータルリターン45.55%(2022年12月31日)23.74%(2022年12月31日)
純資産総額20.6億円2.2億円
分配金実績発生していない(累計0円)発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:4.1%
2021年:26.1%
2022年:(5.3%)
2021年:28.1
2022年:(3.9%)
収益率2018年:(10.6%)
2019年:21.1%
2020年:7.2%
2021年:19.7%
2022年:(5.7%)
2020年:10.1%
2021年:22.8%
2022年:(4.2%)

将来設計2040

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

将来設計2045

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2045(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2045(愛称:将来設計(ベーシック)):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

将来設計2040

項目数値評価
純資産総額20.6億円(2022.10.31)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:215百万円
2021年:732百万円
2022年:606百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:5.13%
5年:4.70%
設定来:5.51%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(5.3%)
3年:24.9%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.3800%(税込):上限☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.43
5年:0.41
設定来:0.51
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:14.11
5年:13.50
設定来:12.76
☆☆☆☆(Middle)

将来設計2045

項目数値評価
純資産総額2.2億円(2022.10.31)☆(Worst)
資産の流入出2020年:
2021年:62百万円
2022年:54百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:
5年:
設定来:9.93%
騰落率1年:(3.9%)
3年:
信託報酬0.3800%(税込):上限☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:
5年:
設定来:
標準偏差3年:
5年:
設定来:

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、将来設計2040は前期15,317円から当期14,506円(前年比-811円)に下落し、将来設計2045は前期12,811円から当期12,312円(前年比-499円)に下落しました。
  • 純資産総額:将来設計2040は20億円程度、将来設計2045は10億円未満。2ファンドとも小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:2ファンドとも資産は流入傾向にしていますが、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:将来設計2040は(直近3年間の)年率5.13%。堅実なリターンが期待できます。将来設計2045は設定から3年が経過していないため、評価の対象としていません。
  • 信託報酬:2ファンドとも最大で税込み0.3800%。アクティブファンドの中ではトップクラスの低コストです。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:将来設計2040のリスクに対するリターンはやや小さいです。将来設計2045は設定から3年を経過していないため、評価の対象としていません。
  • 標準偏差:将来設計2040の基準価額のブレ幅は平均的です。将来設計2045は設定から3年を経過していないため、評価の対象としていません。

 

総評

フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2040)およびフィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2045(愛称:将来設計(ベーシック))(以下、将来設計2045)は、9つのファンドに分散投資する投資信託で、特定のベンチマークは設けていません。投資対象となる9つのファンドはそれぞれ米国の株式、英国の株式、英国を除く欧州の株式、日本を除く太平洋地域の株式、日本の株式、新興国の株式、米国の債券、米国を除く世界の債券、日本の債券に投資しています。

ターゲット・デート・ファンドシリーズは、つみたてNISAに対応しているベーシックと、つみたてNISA非対応のアクティブの2種類があります。ベーシックはターゲット・イヤーが2030年に設定されているフィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2030(愛称:将来設計(ベーシック))以外の5商品は、すべてつみたてNISA対応となっています。

ターゲット・デート・ファンドシリーズの特徴は、ターゲット・イヤー前、ターゲット・イヤー直前、ターゲット・イヤー後で投資対象が変わることにあります。ターゲット・イヤー前は資産のほぼすべてを株式で運用します。組み入れる株式はターゲット・イヤーから離れていればいるほど先進国株式(特に米国株式)の投資比率が大きくなります。ターゲット・イヤーに近づくにつれて、投資対象は株式から世界債券に移行し、ターゲット・イヤー直前で株式の投資比率はほぼ0%になり、世界債券と日本債券で占められます。そして、ターゲット・イヤー以降は日本債券中心の安定運用に切り替わります。

将来設計2040および将来設計2045は、つみたてNISA対応のベーシック5商品のうち、ターゲット・イヤーが早い2ファンドであるため、以前として株式中心の運用であるものの、徐々に日本株式と世界債券の投資比率が増えつつある状態にあります。現時点(2021年)では先進国株式の投資比率が約60%ですが、徐々に比率が下がり、それに伴ってリターンも小さくなっていくと予測されます。一方、安定資産への投資比率があるがため、より安定した運用が期待できます。

ターゲット・デート・ファンドシリーズ全般に言えることですが、将来設計2040および将来設計2045は、安定した規模のファンドではありません。しかし、運用成績自体はそれほど悪くはありません。将来設計2045は設定からまた日が浅いため、正確に評価できる段階ではありませんが、ほぼ同じように運用している将来設計2040を見ることで、おおよその見通しはつきます。純資産総額についてはいずれも及第点の30億円に達していませんが、将来設計2040の2021年の資産の流入額は7億円を超えています。また、株式中心の運用であるため、トータルリターンも平均年率10%程度で推移していくでしょう。

ターゲット・デート・ファンドシリーズの信託期間は、ターゲット・イヤー後の決算日までとなっています。前述のように、時期によって資産の組み入れ比率が変わり、運用成績も大きく変化するため、ターゲット・イヤーを基準に、どのタイミングで売買するかが重要になります。できるだけ長い期間株式で運用したい場合は、ターゲット・イヤーからできるだけ離れた時点で売買したほうがいいでしょう。

 

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