野村-野村・インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)

 

 

野村-野村・インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)(以下、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)は、野村アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型は、7つの資産(国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに7つの資産を代表する指数を合わせた(7指数)合成ベンチマークを採用しています。7つの資産の投資比率は株式、債券、不動産投資信託(REIT)が均等になっています。

7つの資産への投資は、7つのマザーファンド(国内株式・マザーファンド、外国株式・為替ヘッジ型・マザーファンド、国内債券・NOMURA-BPI総合・マザーファンド、外国債券・為替ヘッジ型・マザーファンド、新興国債券・マザーファンド、J-REITインデックス・マザーファンド、海外REITインデックス・為替ヘッジ型・マザーファンド)を通じて行います。7つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型もインデックス型の運用になります。

 

野村・インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)の交付目論見書(2022年11月30日)はこちら

野村・インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)の交付運用報告書(第9期:2022年9月6日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2013年9月12日
決済日毎年9月6日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(全部)
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入時の基準価額に2.20%(税抜:2.00%)をかけた額を上限
信託財産留保額換金時の基準価額に0.2%をかけた額を上限
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を目的に運用を行うことを基本とする。

 

特色①

国内および外国の各株式、国内、外国および新興国の各債券、国内および外国の各不動産投資信託証券(REIT)を実質的な主要投資対象とする。

 

特色②

各マザーファンドへの投資比率は、基本投資割を原則として、毎月リバランスを行い、各マザーファンドの対象指数の月次リターンに、ファンドの各マザーファンドへの基本投資割合を掛け合わせた合成指数に連動する投資効果を目指して運用を行う。

基本投資割合

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年9月30日時点)

設定からの期間9年(2013年9月12日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,528円:4,528円
トータルリターン(設定来)49.38%(2022年12月31日)
純資産総額175.3億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:(1.9%)(1.8%)
2021年:20.8%・21.3%
2022年:(11.4%)(11.3%)
収益率
野村・インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型):交付目論見書より
野村・インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額175.3億円(2022.9.30)☆☆☆☆(Normal)
資産の流入出2020年:4,736百万円
2021年:2,415百万円
2022年:971百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン3年:(0.63%)
5年:1.78%
設定来:4.43%
☆(Worst)
騰落率1年:(11.4%)
3年:7.5%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離マイナス0.2ポイント☆☆☆☆☆(Best)
シャープレシオ3年:0.01
5年:0.22
設定来:0.51
☆☆(Very Bad)
標準偏差3年:12.65
5年:10.63
設定来:8.71
☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:すべての資産がおおむね下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期17,425円から当期15,432円(前年比-1,993円)に上昇しました。
  • 純資産総額:150億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率がマイナスになっています。リターンはほとんど期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。インデックスファンドの中ではコストがやや重く感じます。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークである合成ベンチマークに完全に連動しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはかなり小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は平均的です。

 

総評

野村-野村・インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)(以下、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)は、7つの資産(国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに7つの資産を代表する指数を合わせた(7指数)合成ベンチマークを採用しています。7つの資産の投資比率は株式、債券、不動産投資信託(REIT)が均等になっています。

国内の株式市場は、下落しました。外国の株式市場は、下落しました。国内の債券市場は、利回りは上昇しました。外国の債券市場は、利回りは上昇(価格は下落)しました。新興国の債券市場は、利回りは上昇(価格は下落)しました。米国国債の利回りの上昇に伴い、新興国債券(米ドル建て)の対米国国債スプレッド(利回り格差)は拡大しました。当運用期間において米国国債利回りが上昇し、対米国国債スプレッドが拡大したため、新興国債券利回りは上昇しました。国内のREIT市場は、下落しました。外国のREIT市場は、下落しました。

姉妹ファンドである野村-野村・インデックスファンド・海外5資産バランス(愛称:Funds-i 海外5資産バランス)とともに、(野村アセットマネジメント株式会社の中で)対になる商品が、野村-野村・6資産均等バランス(以下、野村6資産均等バランス)です。Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型も野村・6資産均等バランスも、投資対象である株式、債券、不動産投資信託の投資比率が1:1:1となっています。また、地域・国別の投資割合も2ファンド間で同じようなかたちになっています(厳密には、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型の方が数%国内投資の割合が低い)。

運用成績を比べると、全体的に野村・6資産均等バランスの方が優れています。特に、2021年の資産の流入額と信託報酬は、完全に野村・6資産均等バランスが勝っています。ただし、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型は、野村・6資産均等バランスよりさらにすぐれた分散性と、為替ヘッジあり(フルヘッジ)という安定性・安全性では、野村・6資産均等バランスに大きく溝を空けています。投資対象ほとんど同じですから、人気と成績に立証された将来性をとって野村6資産均等バランスにするか、バランス型の利を活かした分散性・安全性をとってFunds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型にするか。これは完全に好みの問題になってくるでしょう。

 

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