野村-世界6資産分散ファンド(愛称:コアシックス)

 

 

野村-世界6資産分散ファンド(愛称:コアシックス)(以下、コアシックス)は、野村アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

コアシックスは、6つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券)に投資する投資信託で、ベンチマークに6つの資産を代表する指数を合わせた(6指数)合成ベンチマークを採用しています。また、6つの資産の投資比率は均等(6分の1)です。

6つの資産への投資は、6つのマザーファンド(国内株式・マザーファンド、外国株式・MSCI コクサイ・マザーファンド、新興国株式・マザーファンド、国内債券・NOMURA-BPI総合・マザーファンド、外国債券・マザーファンド、新興国株式(現地通貨建て)・マザーファンド)を通じて行います。6つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、コアシックスもインデックス型の運用になります。

 

世界6資産分散ファンド(愛称:コアシックス)の交付目論見書(2022年11月29日)はこちら

世界6資産分散ファンド(愛称:コアシックス)の交付運用報告書(第5期:2022年9月6日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2018年5月15日
決済日毎年9月6日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付時の基準価額に1.10%(税抜:1.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額換金申込受付時の基準価額に0.10%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5445%(税抜:年率0.4950%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を目的に運用を行うことを基本とする。

 

特色①

国内および外国(新興国を含む)の各株式、国内および外国(新興国を含む)の各債券を実質的な主要投資対象とする。

 

特色②

各マザーファンドへの投資比率は、基本投資割を原則として、毎月リバランスを行い、各マザーファンドの対象指数の月次リターンに、ファンドの各マザーファンドへの基本投資割合を掛け合わせた合成指数に連動する投資成果を目指して運用を行う。

基本投資割合

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年9月30日時点)

設定からの期間4年(2018年5月15日~)
基準価額の増減10,000円⇒11,619円:1,619円
トータルリターン(設定来)19.80%(2022年10月31日)
純資産総額10.5億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:5.9%・6.1%
2021年:1.1%・1.5%
2022年:0.2%・0.4%
収益率
世界6資産分散ファンド(愛称:コアシックス):交付目論見書より
世界6資産分散ファンド(愛称:コアシックス):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額10.5億円(2022.9.30)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:(348百万円)
2021年:(90百万円)
2022年:106百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:3.37%
5年:
設定来:3.18%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:0.2%
3年:22.4%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.5445%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離マイナス0.3ポイント☆☆☆☆☆(Best)
シャープレシオ3年:0.39
5年:
設定来:0.43
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:9.80
5年:
設定来:9.82
☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期11,972円から当期11,996円(前年比24円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10億円程度の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:資産は流出傾向にあります。ただし、流出額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率3.37%。バランス型の投資信託の中でも小さい数字です。
  • 信託報酬:税込み0.5445%。低コストとは言えませんが、バランス型の投資信託としては許容範囲内です。
  • ベンチマークとの乖離:合成ベンチマークからやや乖離しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや小さいです。

 

総評

野村-世界6資産分散ファンド(愛称:コアシックス)(以下、コアシックス)は、6つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券)に投資する投資信託で、ベンチマークに6つの資産を代表する指数を合わせた(6指数)合成ベンチマークを採用しています。また、6つの資産の投資比率は均等(6分の1)です。

国内の債券市場は、 上昇しました。外国の債券市場は、上昇(価格は下落)しました。また、主要通貨は対円で上昇(円安)しました。新興国の債券市場は、上昇しました。また、新興国通貨はおおむね対円で上昇(円安)しました。国内の株式市場は、下落しました。外国の株式市場は、下落しました。また、主要通貨は対円で上昇(円安)しました。新興国の株式市場は、下落しました。また、新興国通貨はおおむね対円で上昇(円安)しました。

運用成績は、総じて芳しくありません。純資産総額は何とか10億円に届いていますが、決して褒められる数字ではありません。加えて、直近の資産の動きも横ばいで推移しています。バランス型の投資信託ということもあり、もともと大きなリターンは期待できませんが、平均年率5%未満という数字は許容できる範囲をやや下回っています。一方、6つの資産への投資比率が均等であるため、純資産総額の50%が株式、50%が債券で運用することになり、標準偏差などのリスク指数は良好です。また、地域・国別の投資比率も、国内:先進国:新興国が1:1:1で均等に配分されており、分散投資の効果は高いファンドであると言えます。

(同委託会社の中で)同じようなタイプのファンドに、野村-野村6資産均等バランス(以下、野村6資産均等バランス)があります。野村6資産均等バランスは、コアシックスと同じように、6つの資産への投資比率が均等である投資信託です。ただし、野村6資産均等バランスが投資対象とする6つの資産は、国内株式、国内債券、外国(先進国)株式、外国(先進国)債券、国内REIT、外国REITとなっています。コアシックスでは株式と債券の投資比率が50%ずつとなっていましたが、野村6資産均等バランスでは株式と債券と不動産投資信託(REIT)の投資比率がそれぞれ3分の1ずつとなっています。

上記の2ファンドの運用成績は、投資対象の違い以上の開きがあります。コアシックスは純資産総額、資産の動き、リターン、重いコストと、各項目で評価が低いの対し、野村6資産均等バランスは純資産総額、資産の動き、リターンといずれの項目も平均以上の評価となっています。

 

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