野村-野村・6資産均等バランス

 

 

野村-野村・6資産均等バランス(以下、野村・6資産均等バランス)は、野村アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

野村・6資産均等バランスは、6つの資産(国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに6つの資産を代表する指数を合わせた(6指数)合成ベンチマークを採用しています。また、6つの資産の投資割合は均等(それぞれ6分の1)です。

6つの資産への投資は、6つのマザーファンド(国内株式・マザーファンド、外国株式・MSCI コクサイ・マザーファンド、国内債券・NOMURA-BPI総合・マザーファンド、外国債券・マザーファンド、J-REITインデックス・マザーファンド、海外REITインデックス・マザーファンド)を通じて行います。6つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、野村・6資産均等バランスもインデックス型の運用になります。

 

野村・6資産均等バランスの交付目論見書(2022年9月30日)はこちら

野村・6資産均等バランスの交付運用報告書(第5期:2021年7月11日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年9月19日
決済日毎年7月10日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2420%(税抜:年率0.2200%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を目的に運用を行うことを基本とする。

 

特色①

国内および外国の各債券、国内および外国の各株式、国内および外国の各不動産投資信託証券(REIT)を実質的な主要投資対象とする。

 

特色②

各マザーファンドへの投資比率は、基本投資割合を原則として、毎月リバランスを行い、各マザーファンドの対象指数の月次リターンに、ファンドの各マザーファンドへの基本投資割合を掛け合わせた合成指数に連動する投資成果を目指して運用を行う。

基本投資割合

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

特色③

実質組み入れ外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジを行わない。

 

特色④

ファンドはマザーファンドを通じて投資するファミリーファンド方式で運用する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:○

野村-野村・6資産均等バランスは、松井証券でも取り扱っています。
松井証券は、豊富な投資サービスを取り扱う老舗のインターネット証券です。

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運用実績(2022年7月29日時点)

設定からの期間5年(2017年9月19日~)
基準価額の増減10,000円⇒13,723円:△3,723円
トータルリターン(設定来)△30.76%(2022年9月30日)
純資産総額396.8億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲4.0%・▲4.1%
2021年△25.6%・△25.5%
2022年△1.8%・△1.7%
収益率
野村・6資産均等バランス:交付目論見書より
野村・6資産均等バランス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額396.8億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:△9,793百万円
2020年:△8,233百万円
2019年:△5,840百万円
☆☆☆☆☆☆(Great)
トータルリターン直近3年:△5.49%
全期間:△30.76%
期間割:△5.15%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△19.34%
信託報酬0.2420%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス0.1ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.47☆☆(Danger)
標準偏差直近3年:11.76☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期13,156円から当期13,392円(前年比236円)に上昇しました。
  • 純資産総額:300億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入していることに加え、流入額も単年で100億円を超えています。
  • トータルリターン:平均年率6.15%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.2420%。バランス型の投資信託中では低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、6指数合成ベンチマークを0.1%上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや小さいです。

 

総評

野村-野村・6資産均等バランス(以下、野村・6資産均等バランス)は、6つの資産(国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに6つの資産を代表する指数を合わせた(6指数)合成ベンチマークを採用しています。また、6つの資産の投資割合は均等(それぞれ6分の1)です。

資産は株式、債券、不動産投資信託(REIT)と分散されていますが、地域・国別の構成比率でみると、国内:外国が1:1と国内(日本)の偏りが大きくなっています。一方、「外国」については、採用されている指数の影響により、全体の70%程度が米国となっています。結果、全体の80%程度が国内(日本)と米国で占められることになり、地域・国別の分散効果はあまり得られていないといえるでしょう。

運用成績は、全体的に平均以上の数字となっています。純資産総額は現時点(2022年1月)時点で300億円の大台を超え、ファンドの規模としては安定していると言えるでしょう。また、設定から安定して資産が流入しており、今後もさらにファンドの規模は大きくなりそうです。リターンについては、資産の3分の1程度が債券で運用されているため、どうしても数字は小さくなります。それでも年率8%以上のリターンは期待でき、バランス型の投資信託の中ではそこそこです。信託報酬はインデックスファンドの中でも小さく抑えられています。

全体としてみると、目立った特徴のないファンドですが、運用成績はいずれも及第点以上と、評価が難しい商品でもあります。先にも述べたとおり、野村アセットマネジメント株式会社からは複数のバランス型ファンドが発行されていますから、ほかのバランスファンドと見比べて、迷ったら当ファンドに戻ってくるという選び方をするといいと思います。

 

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