ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3) / ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5) / ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7)

 

 

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3)(以下、ファンドパック3またはFP3)、ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5)(以下、ファンドパック5またはFP5)、ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7)(以下、ファンドパック7またはFP7)は、ニッセイアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託です。

ファンドパック3、ファンドパック5、ファンドパック7は、それぞれ3つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式)、5つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT)に、7つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT、国内債券、先進国債券)に投資する投資信託で、ベンチマークにそれぞれの資産を代表する指数を合わせた合成ベンチマークを採用しています。また、それぞれの資産の投資比率はおおむね均等です。

3つまたは5つまたは7つの資産への投資は、3つのマザーファンド(ニッセイ・国内株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・外国株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・新興国株式インデックス・マザーファンド)または5つのマザーファンド(前記の3つのマザーファンド、ニッセイ・J-REITインデックス・マザーファンド、ニッセイ・先進国リート・マザーファンド)または7つのマザーファンド(前記の5つのマザーファンド、ニッセイ・国内債券パッシブ・マザーファンド、ニッセイ・外国債券インデックス・マザーファンド)を通じて行います。3つまたは5つまたは7つのマザーファンドは、いずれもインデックスファンドであるため、ファンドパック3、ファンドパック5、ファンドパック7もインデックス型の運用になります。

 

ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3)の交付目論見書(2023年2月21日)はこちら

ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3)の交付運用報告書(第5期:2022年11月21日)はこちら

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5)の交付目論見書(2023年2月21日)はこちら

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5)の交付運用報告書(第5期:2022年11月21日)はこちら

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7)の交付目論見書(2023年2月21日)はこちら

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7)の交付運用報告書(第5期:2022年11月21日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産
FP3・FP5・FP7
株式・資産複合・資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年11月17日
決済日毎年11月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)
3ファンド共通
日々の純資産総額に年率0.3564%(税抜:年率0.3240%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資対象の異なる3つ、5つ、7つのマザーファンドを主要投資対象とし、実質的に国内外の株式、不動産投資信託(REIT)、債券市場の動きに連動する投資成果を目標に運用を行う。

 

特色①

各マザーファンドへの投資を通じて、複数の資産に分散投資を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。

 

特色②

各資産への投資割合は、基本投資割合を維持することを目標とする。

基本投資割合

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年11月末日時点)

設定からの期間5年(2017年11月17日~)
基準価額の増減FP3 10,000円⇒13,745円:3,745円
FP5 10,000円⇒14,014円:4,014円
FP7 10,000円⇒12,211円:2,211円
トータルリターン(設定来)FP3 38.65%(2023年3月31日)
FP5 37.10%(2023年3月31日)
FP7 20.58%(2023年3月31日)
純資産総額FP3 0.6億円
FP5 1.4億円
FP7 1.2億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)ファンドパック3
2020年:8.3%・9.5%
2021年:26.3%・27.2%
2022年:(1.5%)(0.4%)
ファンドパック5
2020年:(2.7%)(1.0%)
2021年:29.7%・30.8%
2022年:(1.1%)(0.3%)
ファンドパック7
2020年:0.4%・1.2%
2021年:15.3%・15.9%
2022年:(1.3%)(0.6%)
収益率
FP3・FP5・FP7
2018年:(15.3%)(9.1%)(5.3%)
2019年:21.3%・22.2%・12.4%
2020年:8.6%・(0.4%)・1.7%
2021年:19.1%・24.8%・12.8%
2022年:(0.4%)(1.7%)(1.8%)

ニッセイ・インデックス・パッケージ(ファンドパック3)

ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3):交付目論見書より
ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3):交付目論見書より

ニッセイ・インデックス・パッケージ(ファンドパック5)

ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5):交付目論見書より
ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5):交付目論見書より

ニッセイ・インデックス・パッケージ(ファンドパック7)

ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7):交付目論見書より
ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

ニッセイ・インデックス・パッケージ(ファンドパック3)

項目数値評価
純資産総額0.6億円(2022.11.末)☆(Worst)
資産の流出入2020年:(103百万円)
2021年:13百万円
2022年:8百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:18.29%
5年:7.23%
設定来:6.32%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率1年:(1.5%)
3年:33.1%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.3564%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス1.1ポイント☆☆(Bad)
シャープレシオ3年:1.42
5年:0.53
設定来:0.46
☆☆☆☆☆☆☆(Best)
標準偏差3年:12.45
5年:15.58
設定来:15.37
☆☆☆☆(Middle)

ニッセイ・インデックス・パッケージ(ファンドパック5)

項目数値評価
純資産総額1.4億円(2022.11.末)☆(Worst)
資産の流出入2020年:25百万円
2021年:50百万円
2022年:30百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:16.06%
5年:7.04%
設定来:6.09%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率1年:(1.1%)
3年:25.9%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.3564%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス1.2ポイント☆☆(Bad)
シャープレシオ3年:1.27
5年:0.53
設定来:0.46
☆☆☆☆☆☆☆(Best)
標準偏差3年:12.44
5年:14.97
設定来:14.70
☆☆☆☆(Middle)

ニッセイ・インデックス・パッケージ(ファンドパック7)

項目数値評価
純資産総額1.2億円(2022.11.末)☆(Worst)
資産の流出入2020年:13百万円
2021年:49百万円
2022年:36百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:7.89%
5年:4.23%
設定来:3.57%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(1.3%)
3年:14.4%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.3564%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス0.7ポイント☆☆☆(Normal)
シャープレシオ3年:1.09
5年:0.56
設定来:0.47
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
標準偏差3年:7.21
5年:8.03
設定来:7.91
☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、ファンドパック3は前期13,955円から当期13,750円(前年比-205円)に下落し、ファンドパック5は前期14,174円から当期14,020円(前年比-154円)に下落し、ファンドパック7は前期12,395円から当期12,237円(前年比-158円)に下落しました。
  • 純資産総額:3ファンドとも10億円に満たない極小規模のファンドです。
  • 資産の流出入:3ファンドとも流入と流出を繰り返しています。ただし、流出入額は非常に小さいため、全体としてはほとんど変化がありません。
  • トータルリターン:ファンドパック3は(直近3年間の)年率18.29%、ファンドパック5は(直近3年間の)年率16.06%、ファンドパック7は(直近3年間の)年率7.89%。大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:3ファンドとも税込み0.3564%。バランス型ファンドとしてはやや小さい数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ファンドパック3はベンチマークである合成ベンチマークと乖離し、ファンドパック5はベンチマークである合成ベンチマークと乖離し、ファンドパック7はベンチマークである合成ベンチマークとやや乖離しています。
  • シャープレシオ:3ファンドともリスクに対するリターンは大きいです。
  • 標準偏差:ファンドパック3とファンドパック5の基準価額のブレ幅は平均的ですが、ファンドパックの基準価額のブレ幅は小さいです。

 

総評

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3)(以下、ファンドパック3またはFP3)、ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5)(以下、ファンドパック5またはFP5)、ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7)(以下、ファンドパック7またはFP7)は、それぞれ3つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式)、5つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT)に、7つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT、国内債券、先進国債券)に投資する投資信託で、ベンチマークにそれぞれの資産を代表する指数を合わせた合成ベンチマークを採用しています。また、それぞれの資産の投資比率はおおむね均等です。

マザーファンドの組み入れ比率は、FP3とFP5が均等であるのに対し、FP7は国内債券と先進国債券の2資産で50%、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REITの5資産で50%となっています。そのため、FP3とFP5は似たような目的・運用(株式投資による高いリターンを目指す)となり、FP7は債券を多く含むゆえの目的・運用(債券投資による安定した収益を得る)となります。信託報酬が3ファンドで同じであるため、目的・運用に応じて3ファンドから選択することになります。

ただし、これまでの運用成績は3ファンドともパッとしません。まず、ネックになってくるのが、極小の純資産総額と資産の流入出です。現行のつみたてNISA対応の投資信託の中には、純資産総額が10億円に満たないファンドは数ありますが、1億円に満たない商品はそう多くありません。ニッセイアセットマネジメント株式会社という老舗委託会社から発行されているため、このまま低迷したとしても商品自体がなくなる可能性は低いと思いますが、積極的に収益を得ようとした場合、ファンドの規模の小ささ、人気の低さが大きな不安材料となります。

一方、トータルリターンやシャープレシオについてはそこまで卑下する内容ではありません。株式投資中心のFP3やFP5は、トータルリターンがバランス型の投資信託の及第点である5%に届いていますし、分散投資とインデックス投資に支えられ、シャープレシオもまずまずの数字です。ただし、FP7は債券の投資割合も高いため、トータルリターンも小さくなっており、その他の指標も他の2ファンドに比べるとやや劣ります。

FP3、FP5、FP7のいずれもバランス型ファンドとしては目立った魅力はありませんが、分散投資の観点から、自分に合った3つのパターンでポートフォリオを組めるという点に微かなメリットがあるかもしれません。

 

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