ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型) / ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型) / ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)

 

 

ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)または債券重視型)、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)または標準型)、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)または株式重視型)は、ニッセイアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)は、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)に投資するバランス型の投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を合わせた(4指数)合成ベンチマークを採用しています。DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)の順に、債券への投資比率が下がり、株式への投資比率が上がります。

4つの資産への投資は、4つのマザーファンド(ニッセイ・国内株式インデックスマ・マザーファンド、ニッセイ・国内債券パッシブ・マザーファンド、ニッセイ・外国株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・外国債券インデックス・マザーファンド)を通じて行います。4つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)もインデックス型の運用になります。

 

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型)の交付目論見書(2022年11月19日)はこちら

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型)の交付運用報告書(第19期:20201年2月21日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2003年1月10日
決済日毎年2月21日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)
3ファンド共通
日々の純資産総額に年率0.1540%(税抜:年率0.1400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

ニッセイ・国内株式インデックスマ・マザーファンド、ニッセイ・国内債券パッシブ・マザーファンド、ニッセイ・外国株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・外国債券インデックス・マザーファンド)を主要投資対象としてバランス運用を行い、実質的に国内外の株式市場および債券市場の動きを捉えることを目標に運用を行う。

 

特色①

マザーファンドを通じて、実質的に国内株式・国内債券・外国株式・外国債券に投資する。

 

特色②

主要投資対象とする4つのマザーファンドを通じて、バランス運用を行い、国内外の株式市場および債券市場の動きを捉えることを目指す。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。

投資比率(基準ポートフォリオ)

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

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運用実績(2022年8月末日時点)

設定からの期間19年半(2003年1月10日~)
基準価額の増減債券重視型 10,000円⇒20,208円:△10,208円
標準型   10,000円⇒25,613円:△15,613円
株式重視型 10,000円⇒31,569円:△21,569円
トータルリターン(設定来)債券重視型 △102.32%(2022年10月31日)
標準型   △157.53%(2022年10月31日)
株式重視型 △218.76%(2022年10月31日)
純資産総額債券重視型 246.0億円
標準型   555.0億円
株式重視型 316.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)債券重視型
2020年△5.4%・△5.6%
2021年△4.7%・△4.7%
2022年△1.9%・△2.2%
標準型
2020年△7.5%・△7.7%
2021年△8.0%・△8.2%
2022年△3.8%・△4.1%
株式重視型
2020年△9.6%・△9.9%
2021年△11.0%・△11.6%
2022年△5.8%・△6.1%
収益率
債券重視型・標準型・株式重視型
2018年▲4.8%・▲7.5%・▲10.1%
2019年△7.9%・△12.1%・△16.3%
2020年△3.7%・△5.4%・△6.7%
2021年△6.6%・△11.4%・△16.3%
2022年▲0.8%・▲0.5%・▲0.3%

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型):交付目論見書より
DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型):交付目論見書より

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型):交付目論見書より
DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型):交付目論見書より

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株価重視型)

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型):交付目論見書より
DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型・標準型・株式重視型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)

項目数値評価
純資産総額246.0億円(2022.8.末)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流出入2021年:△3,183百万円
2020年:△4,233百万円
2019年:△3,271百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△3.58%
全期間:△102.32%
期間割:△5.18%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△9.81%
信託報酬0.1540%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.3ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.71☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:5.07☆☆☆☆☆☆(Small)

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)

項目数値評価
純資産総額555.0億円(2022.8.末)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流出入2021年:△7,517百万円
2020年:△5,845百万円
2019年:△6,395百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△6.32%
全期間:△157.53%
期間割:△7.98%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△18.27%
信託報酬0.1540%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.3ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.78☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:8.08☆☆☆☆☆(Slightly Small)

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)

項目数値評価
純資産総額316.0億円(2022.8.末)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流出入2021年:△5,084百万円
2020年:△2,929百万円
2019年:△2,805百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△8.91%
全期間:△218.76%
期間割:△11.08%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率直近3年:△26.67%
信託報酬0.1540%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.3ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.80☆☆☆☆(Normal)
標準偏差直近3年:11.17☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:外国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、債券重視型は前期19,431円から当期19,791円(前年比360円)に上昇し、標準型は前期23,873円から当期24,790円(前年比917円)に上昇し、株式重視型は前期28,551円から当期30,209円(前年比1,658円)に上昇しました。
  • 純資産総額:標準型は500億円超となっており、債券重視型と株式重視型の2倍の規模となっています。3ファンドとも安定した規模のファンドです。
  • 資産の流出入:3ファンドとも3年連続で資産が流入しており、3年間の流入額が100億円を超えています。債券重視型と株式重視型は100億円そこそこですが、標準型は200億円に到達しそうな勢いでした。
  • トータルリターン:債券重視型は平均年率5.18%、標準型は平均年率7.98%、株式重視型は平均年率11.08%程度と、約3%ずつ大きくなっています。バランス型の投資信託としては3ファンドも優秀です。
  • 信託報酬:3ファンドとも税込み0.1540%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:債券重視型の当期の基準価額の騰落率は、参考指数である東証株価指数(TOPIX)を0.3%下回りました。標準型の当期の基準価額の騰落率は、参考指数である東証株価指数(TOPIX)を0.3%下回りました。株式重視型の当期の基準価額の騰落率は、参考指数である東証株価指数(TOPIX)を0.3%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは3ファンドとも平均的です。
  • 標準偏差:3ファンドともブレ幅は小さいです。

 

総評

ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)または債券重視型)、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)または標準型)、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)または株式重視型)は、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)に投資するバランス型の投資信託です。4つの資産への投資比率は、債券重視型、標準型、株式重視型で異なります。債券重視型は国内株式20%・国内債券45%・外国株式10%・外国債券20%、標準型は国内株式30%・国内債券30%・外国株式20%・外国債券15%、株式重視型は国内株式40%・国内債券15%・外国株式30%・外国債券10%となっています。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、期首から2021年8月まで、一喜一憂する展開となりましたが、その後は良好な企業決算やワクチン接種拡大に伴う景気回復への思惑などから上昇に転じました。しかし、年明け以降、米国の金融政策の転換に伴う利上げ加速への警戒感やロシア・ウクライナ情勢の緊迫化を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、再び軟調な展開となり当期末を迎えました。当ファンドの投資対象である国内の債券は、 期首以降、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたまん延防止等重点措置の発令や、緊急事態宣言の延長により低下基調が続きました。2021年12月下旬以降、商品価格の上昇を受けて日銀の物価見通しが上方修正され、金融政策正常化が早まるとの観測が高まったことなどから金利は大きく上昇しました。当ファンドの投資対象である外国の株式は、米国の連邦公開市場委員会(FOMC)における金融政策引き締めに積極的な内容を受けて、長期金利が大幅に上昇したことなどを背景に下落しました。2022年1月以降、米国の金融政策引き締めへの警戒感の高まりや、ロシア・ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりから投資家心理が悪化しましたが、前期末比で見ると上昇して当期末を迎えました。当ファンドの投資対象である外国の債券は、期首以降、米国の景気回復期待に加えて、国債増発やインフレーション加速への懸念から金利は上昇しました。2021年12月、オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が広がったことことから金利は大幅に上昇しました。当期末にかけてはロシア・ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりから上昇基調は途絶えましたが、前期末比で見ると上昇して当期末を迎えました。

運用成績は、3ファンドとも総じて良好です。純資産総額は標準型で500億円超、債券重視型と株式重視型でも200億円超と申し分ありません。直近の大きな資産の流出もなく、ファンド自体の安定性は良好です。トータルリターンについては、株式重視型で平均年率10%を超えており、バランス型の投資信託の中では大きな数字となっています。リターンが最も小さい債券重視型は平均年率5%程度の数字ですが、バランス型の投資信託としては及第点を超えています。安定型資産への投資も利いているため、3ファンドともシャープレシオや標準偏差も素晴らしい数字となっています。債券重視型、標準型、株式重視型の本質的な差はほとんどありません。株式および債券への投資比率の違いにより、トータルリターンやリスク許容度などは異なりますが、それは当然と言えば当然のことです。ただし、ファンドの規模や人気はDCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)が頭一つ抜きんでています。「どっちつかず」、「真ん中」を好む日本人らしい傾向とも言えます。

タイプに応じて4つの資産の投資比率は異なるものの、4つの資産を投資対象とすることで、いずれのファンドも分散投資の効果を得ることができます。ただし、地域・国別の投資比率を見ると、いずれのファンドも資産の半分以上が国内の資産となっています。そのため、投資対象の地域・国による偏りは生じます。また、債券への投資比率が最も低い株式重視型でさえも、純資産総額に対して約4分の1が債券で運用されていることから、いずれのファンドにおいても大きなリターンを得ようとする商品というよりは、安定運用を図ることが目的となる商品であると言えます。

 

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