ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)

 

 

ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)(以下、ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット))は、ニッセイアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)は、世界の株式に投資する投資信託です。投資対象の地域・国の投資比率は、世界各国の国内総生産(名目GDP)に基づいて決定しています。

世界の株式への投資は、3つのマザーファンド(ニッセイ・国内株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・外国株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・新興国株式インデックス・マザーファンド)を通じて行います。3つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)もインデックス型の運用になります。

 

〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)の交付目論見書(2023年2月21日)はこちら

〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)の交付運用報告書(第3期:2022年11月21日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2020年6月29日
決済日毎年11月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.1144%(税抜:年率0.1040%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資対象の異なる3つのマザーファンドへの投資を通じ、国内、先進国(日本を除く)、先進国の株式を実質的な主要投資対象とし、信託財産の中長期的な成長を図ることを目標に運用を行う。

 

特色①

世界の株式に分散投資を行う。

マザーファンド

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

国内株式、先進国株式(日本を除く)、新興国株式への基本投資割合は、名目GDP(国内総生産)の比率に基づいて決定する。

 

特色③

購入時および換金時の手数料は無料である。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(202211月末日時点)

設定からの期間2年半(2020年6月29日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,818円:4,818円
トータルリターン(設定来)48.77%(2023年3月31日)
純資産総額11.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:14.7%・14.8%
2021年:30.6%・31.0%
2022年:(0.7%)・0.0%
収益率2020年:20.5%
2021年:24.0%
2022年:(0.8%)
〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット):交付目論見書より
〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額11.0億円(2022.11.末)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:187百万円
2021年:595百万円
2022年:357百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:
5年:
設定来:15.54%
騰落率1年:(0.7%)
3年:44.6%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.1144%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離マイナス0.4ポイント☆☆☆☆(Good)
シャープレシオ3年:
5年:
設定来:
標準偏差3年:
5年:
設定来:

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことがマイナスに寄与しました。結果、前期14,973円から当期14,873円(前年比-100円)に下落しました。
  • 純資産総額:10億円程度の極小規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:設定から3年が経過していないため、評価の対象としていません。
  • 信託報酬:税込み0.1144%。インデックスファンドの中でもトップクラスの低コストです。
  • ベンチマークとの乖離:参考指数である東証株価指数(TOPIX)とおおむね連動しています。
  • シャープレシオ:設定から3年に達していないため、評価の対象としていません。
  • 標準偏差:設定から3年に達していないため、評価の対象としていません。

 

総評

ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)(以下、ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット))は、世界の株式に投資する投資信託です。投資対象の地域・国の投資比率は、世界各国の国内総生産(名目GDP)に基づいて決定しています。

そのため、メジャーな株価指数などをインデックスとするグローバルファンドと比べると、新興国株式の組み入れ比率が高くなっています。つみたてNISA対応の投資信託であり、かつグローバルファンドにおいて、当ファンド以上に新興国株式を組み入れているファンドはそう多くありません。

一方、投資対象地域をさらに細分化していくと、名目GDPを基にしているがゆえに、当然ことながら米国株式の組み入れ比率が最も大きくなります。全体のおおよそ40%程度が米国株式となります。次いで中国株式が約15%、国内(日本)株式が約6%と続きます。この3つで全体の約60%を占め、残りの40%は先進国・新興国の株式を名目GDPに応じて組み入れています。結果、分散投資の効果も他のグローバルファンドよりも優れていたりします。

一般的なグローバルファンドとは異なる切り口で展開する面白いファンドではありますが、ファンドとしての規模は決して大きくありません。また、月々の資産の流入額も大きくありません。一方、設定から2年半程度のトータルリターンは50%程度であり、これを1年間の期間で見ると15%以上のリターンが期待できるという数字になります。また、信託報酬も低く設定されています。

ファンドの規模の問題は残るものの、投資信託自体のコンセプト、短い期間ながらも結果が出ていることから、比較的魅力的な投資信託であると言えます。低コスト、かつノーロードという手を出しやすいファンドでもありますから、世界中の株式を投資対象とするグローバルファンドに投資したい場合は、ニッセイ・世界株式ファンド(GDP型バスケット)も有力な候補になってくるでしょう。

 

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