ドイチェ-ドイチェ・ETF・バランスファンド(愛称:プラチナコア)

 

 

ドイチェ-ドイチェ・ETF・バランスファンド(愛称:プラチナコア)(以下、プラチナコア)は、ドイチェ・アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズのアクティブファンドです。

プラチナコアは、日本を含む先進国の株式と債券に投資する投資信託する投資信託です。株式と債券の投資比率は1:1が基本です。

日本を含む先進国の株式と債券への投資は、株式を投資対象とする「Xトラッカーズ・MSCI・ワールド・UCITS・ETF」と、公社債を投資対象とする「XトラッカーズⅡ・グローバル・アグリゲート・ポンド・スワップ・UCITS ・ETF」の2つの上場投資信託証券(ETF)を通じて行います。

 

ドイチェ・ETF・バランスファンド(愛称:プラチナコア)の交付目論見書(2023年1月7日)はこちら

ドイチェ・ETF・バランスファンド(愛称:プラチナコア)の交付運用報告書(第5期:2022年10月7日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2017年12月15日
決済日毎年10月7日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.10%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.4285%(税込)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行う。

 

特色①

主に日本を含む先進国の株式および債券に分散投資を行う。

 

特色②

株式と債券の配分比率については、均等とすることを基本とする。

 

特色③

2つの資産クラスへの投資にあたっては、それぞれの投資対象資産の代表的な指数の動きに連動させることを目指した上場投資信託証券(ETF)に投資を行う。

MSCI ワールド・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する日本を含む世界の先進国株式の株価指数です。日本を含む23の先進国の上場企業(大型株・中型株)で構成され、1969年12月31日を100として浮動株ベースの時価総額加重平均方式で算出されています。
ブルームバーグ・パークレイズ・グローバル総合指数
バークレイズ・キャピタルが算出する米国の債券の指数です。米国において投資適格の格付基準を有している国債、政府関連債、社債、担保付証券(MBS:モーゲージ証券、ABS:アセットバック証券、CMBS:商業用不動産担保証券、Hybrid ARM:ハイブリッド変動金利型住宅ローン)などを対象とする総合型インデックスです。

 

特色④

外貨建て資産については、原則として、対円での為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年10月31日時点)

設定からの期間3年(2017年12月15日~)
基準価額の増減10,000円⇒13,876円:3,876円
トータルリターン32.83%(2023年1月31日)
純資産総額3.6億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:7.5%
2021年:17.9%
2022年:6.1%
収益率2018年:(8.1%)
2019年:16.2%
2020年:5.8%
2021年:18.9%
2022年:2.7%
ドイチェ・ETF・バランスファンド(愛称:プラチナコア):交付目論見書より
ドイチェ・ETF・バランスファンド(愛称:プラチナコア):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額3.6億円(2022.10.31)☆(Worst)
資産の流入出2020年:31百万円
2021年:65百万円
2022年:182百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:7.38%
5年:5.78%
設定来:5.74%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:6.1%
3年:31.5%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.4285%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.68
5年:0.58
設定来:0.57
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:11.42
5年:10.64
設定来:10.55
☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期12,668円から当期13,445円(前年比777円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10億円に満たない極小規模のファンドです。
  • 資産の流出入:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率7.38%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.4285%。インデックスファンドの中ではやや重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや小さいです。

 

総評

ドイチェ-ドイチェ・ETF・バランスファンド(愛称:プラチナコア)(以下、プラチナコア)は、日本を含む先進国の株式と債券に投資する投資信託する投資信託です。日本を含む先進国の株式と債券への投資は、2つの上場投資信託証券(ETF)を通じて行われます。また、2つの資産(2つの上場投資信託証券(ETF))の投資割合は1:1となっています。そのため、資産均等型のバランス型の投資信託に近い運用になります。

世界の株式市場は、期初は上昇しましたが、その後は下落しました。世界の債券市場は、米国は長期金利が上昇しました。欧州は長期金利が上昇しました。

運用成績は、バランス型の投資信託に似たようなものになりやすく、トータルリターンは小さいものの、分散性と安全性に優れます。一方、ファンドの規模を表す純資産総額や、それを支える資産の流入出は非常に小さく、当ファンドの基盤の薄さを露呈しています。

つみたてNISA対応の200以上の商品の中で、当ファンドの存在感はそれほど大きなものではありません。また、ドイチェ・アセットマネジメント株式会社は、日本でも50以上の商品を発行していますが、つみたてNISAに対応しているのは当ファンドだけです。つみたてNISAにあまり力を入れていないのかもしれません。

一方、個別のポートフォリオでは、株式と債券に半々に投資しているため、資産バランに優れた商品となっています。ただし、他のファンドと組み合わせて効果を発揮すというよりは単体で分散性を確保する商品となっています。上場投資信託証券(ETF)を介することで、他のつみたてNISA対応の投資信託とは一線を画しますが、取り扱いの難しい商品でもあります。

 

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