大和-iFree 8資産バランス

 

 

大和-iFree 8資産バランス(以下、iFree 8資産バランス)は、大和アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

iFreeシリーズには、スタンダードなインデックス投資をする「iFree」、個性的なインデックスに投資する「iFree NEXT」、有望株に投資する「iFree レバレッジ」、テーマ型ファンドの「iFree Active」、ETFに投資する「iFree ETF」があります。このうち、つみたてNISAに対応しているのは「iFree」だけです。

iFree 8資産バランスは、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託で、8つの資産を代表する指数を合わせた(8指数)合成ベンチマークを採用しています。8つの資産の投資比率は均等を基本とします。

8つの資産への投資は、8つのマザーファンド(TOPIXインデックス・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、ダイワ・新興国株式ファンダメンタル・インデックス・マザーファンド、ダイワ・日本債券インデックス・マザーファンド、外国債券インデックス・マザーファンド、ダイワ・新興国債券インデックス・マザーファンド、ダイワ・J-REIT・マザーファンド、ダイワ・グローバルREITインデックス・マザーファンド)を通じて行います。

 

iFree 8資産バランスの交付目論見書(2022年12月1日)はこちら

iFree 8資産バランスの交付運用報告書(第6期:2022年9月7日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2016年9月8日
決済日毎年9月7日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2420%(税抜:年率0.2200%)以内をかけた額

 

ファンドの目的・特色

値動きの異なる8つの資産クラスに均等分配投資を行い、信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指す。

資産配分のイメージ

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE エマージング・インデックス
FTSE社が算出する外国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均方式で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年9月30時点)

設定からの期間6年(20016年9月8日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,340円:4,340円
トータルリターン48.47%(2022年11月30日)
純資産総額441.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:(1.4%)(2.0%)
2021年:22.7%・23.0%
2022年:2.8%・2.9%
収益率2018年:(5.9%)
2019年:15.9%
2020年:(1.4%)
2021年:17.2%
2022年:(3.5%)
iFree 8資産バランス:交付目論見書より
iFree 8資産バランス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額441.0億円(2022.9.30)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2020年:6,853百万円
2021年:12,068百万円
2022年:11,025百万円
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
トータルリターン3年:5.40%
5年:5.07%
設定来:6.62%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:2.8%
3年:24.1%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.2420%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス0.1ポイント☆☆☆☆☆(Best)
シャープレシオ3年:0.51
5年:0.52
設定来:0.73
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:11.82
5年:10.52
設定来:9.68
☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内外の株式や不動産投資信託証券(REIT)市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期14,651円から当期15,066円(前年比415円)に上昇しました。
  • 純資産総額:400億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流出入:3年連続で資産が流入しています。2021年および2022年は単年で100億円以上の資産が流入しています。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率5.40%。10%には遠く及びませんが、バランス型の投資信託としては悪くない数字です。
  • 信託報酬:税込み0.2420%。バランス型の投資信託の中ではトップクラスの低コストです。
  • ベンチマークとの乖離:合成ベンチマークに完全に連動しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや小さいです。

 

総評

大和-iFree 8資産バランス(以下、iFree 8資産バランス)は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託で、8つの資産を代表する指数を合わせた(8指数)合成ベンチマークを採用しています。8つの資産の投資比率は均等を基本とします。

iFreeシリーズは大和アセットマネジメント株式会社の代表的な商品群です。また、iFreeシリーズの中にもいくつかのグループがあり、その中で唯一つみたてNISAに対応しているのが、「iFree」となります。ただし、15の商品すべてがつみたてNISAに対応しているわけではなく、そのうちの9つがつみたてNISAに対応しています。

iFreeについては、運用方針がほとんど同じであるため、交付目論見書は15のうちの1つを見ておけば十分です。その1つの交付目論見書を見て興味を惹かれたら、投資対象、指数、運用成績を見て、15のうちのどのファンドに投資するか決めればいいと思います。iFree 8資産バランスは、つみたてNISAに対応しているiFree9つの中で、唯一投資対象が資産複合となっているファンドです。

国内の株式市場は、期初から2021年9月中旬にかけては急上昇しました。その後、反落しましたが、2021年11月中旬は底堅く推移しました。年末にかけては上値の重い展開になり、2022年に入ってからはさらに下落しました。2022年2月下旬は下落が加速しましたが、3月末は反発しました。その後、一進一退の展開となり、2022年6月中旬以降は反発しました。先進国の株式市場は、期初から軟調な推移となりましたが、2022年に入ってからは下落しました。2022年4月はさらに下落しましたが、5月下旬は上昇しました。2022年7月中旬以降は上昇しましたが、8月は下落しました。新興国の株式市場は、期初から下落基調で推移しました。その後、2022年2月下旬は下落し、3月中旬は反発する局面もありましたが、下落して期末を迎えました。国内の債券市場は、期初から2021年中は横ばいで推移しました。2022年に入ってからは上昇しました。その後、一時的に低下しましたが、2022年3月下旬に上昇しました。2022年4月から期末にかけては横ばいで推移しました。先進国の債券市場は、期初は上昇しました。2021年10月から2022年2月にかけては横ばいで推移しました。2022年3月から期末にかけては上昇しました。新興国の債券市場は、期首は上昇しまし、その後も上昇が続きました。2022年2月下旬も大幅に上昇し、期末にかけてもさらに上昇しました。国内のREIT市場は、期初は下落しまし、その後は軟調に推移しました。2022年に入ってからは下落し、2022年3月に上昇に転じたものの、6月は下落しました。2022年7月下旬は低下し、8月以降はほぼ横ばいの推移となりました。海外のREIT市場は、期初は売られる展開となりましたが、2021年10月は上昇しました。2022年に入ってからは下落し、2月から3月にかけては一進一退の展開となりましたが、4月以降は大きく下落しました。2022年7月以降は持ち直す展開となりましたが、期末にかけては再び軟調に推移しました。

8資産均等型の投資信託は、つみたてNISA対応商品の中にもいくつかあります。いずれもバランス型でありながら低コストを実現しており、信託報酬やシャープレシオなどで差別化を図るには至りません。また、バランス型の投資信託は、そのお手軽さから一定の支持を得ているため、資産の流入出についても安定した流入が続いています。そのようなアドバンテージがある中でも、近年のiFree 8資産バランスへの資産の流入額は大きいと言えます。

 

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