大和-iFree S&P500インデックス

 

 

大和-iFree S&P500インデックス(以下、iFree S&P500インデックス)は、大和アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

iFreeシリーズには、スタンダードなインデックス投資をする「iFree」、個性的なインデックスに投資する「iFree NEXT」、有望株に投資する「iFree レバレッジ」、テーマ型ファンドの「iFree Active」、ETFに投資する「iFree ETF」があります。このうち、つみたてNISAに対応しているのは「iFree」だけです。

iFree S&P500インデックスは、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の株式への投資は、1つのマザーファンド(S&P500インデックス・マザーファンド)を通じて行います。S&P500インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、iFree S&P500インデックスはインデックス型の運用になります。

 

iFree S&P500インデックスの交付目論見書(2022年12月1日)はこちら

iFree S&P500インデックスの交付運用報告書(第5期:2022年9月7日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年8月31日
決済日毎年9月7日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2475%(税抜:年率0.2250%)以内をかけた額

 

ファンドの目的・特色

米国の株式に投資し、投資効果をS&P500指数(円ベース)の動きに連動させることを目指す。

S&P500指数
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する米国株式の株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄を、時価総額加重平均方式により指数化しています。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年9月30時点)

設定からの期間5年(20017年8月31日~)
基準価額の増減10,000円⇒20,671円:10,671円
トータルリターン115.96%(2022年11月30日)
純資産総額676.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:16.1%・14.4%
2021年:38.1%・36.6%
2022年:13.6%・12.3%
収益率2018年:(7.7%)
2019年:30.4%
2020年:10.2%
2021年:44.3%
2022年:(3.5%)
iFree S&P500インデックス:交付目論見書より
iFree S&P500インデックス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額676.0億円(2022.9.30)☆☆☆☆☆☆(Very Good)
資産の流入出2020年:5,813百万円
2021年:20,287百万円
2022年:34,978百万円
☆☆☆☆☆☆☆(Best)
トータルリターン3年:18.13%
5年:14.78%
設定来:15.80%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率1年:13.6%
3年:67.8%
☆☆☆☆☆(Good)
信託報酬0.2475%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離プラス1.5ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.98
5年:0.87
設定来:0.94
☆☆☆☆☆(Good)
標準偏差3年:18.85
5年:17.77
設定来:17.39
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期19,300円から当期21,917円(前年比2,617円)に上昇しました。
  • 純資産総額:600億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流出入:3年連続で資産が流入しています。2022年は単年で350億円近くの資産が流入しました。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率18.13%超。大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.2475%。インデックスファンドの中では低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるS&P500指数を大きく上回っています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは大きいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

大和-iFree S&P500インデックス(以下、iFree S&P500インデックス)は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

iFreeシリーズは大和アセットマネジメント株式会社の代表的な商品群です。また、iFreeシリーズの中にもいくつかのグループがあり、その中で唯一つみたてNISAに対応しているのが、「iFree」となります。ただし、15の商品すべてがつみたてNISAに対応しているわけではなく、そのうちの9つがつみたてNISAに対応しています。

iFreeについては、運用方針がほとんど同じであるため、交付目論見書は15のうちの1つを見ておけば十分です。その1つの交付目論見書を見て興味を惹かれたら、投資対象、指数、運用成績を見て、15のうちのどのファンドに投資するか決めればいいと思います。iFree S&P500インデックスは、大和-iFree NYダウ・インデックス(以下、iFree NYダウ・インデックス)と並び、米国株式を投資対象とする比較的リターンの高いファンドです。

米国の株式市場は、期首から2021年9月下旬にかけては軟調に推移しました。2021年10月に入ってからは上昇し、その後も下落する局面はあったものの、年末は高値圏で推移しました。2022年に入ってから3月中旬にかけては下落しましたが、一時的に反発する場面もありました。2022年4月から6月にかけては下落しましたが、その後は上昇しました。しかし、期末にかけては反落しました。

運用成績は総じて良好です。純資産総額は600億円を超え、資産も順調に流入しており、ファンドとしては非常に安定しています。収益性も高く、トータルリターンは年率15%を超えています。外国の株式に投資するということもあり、潜在的なリスクを抱えているものの、安定した資産運用により、シャープレシオは高くなっています。インデックスファンドであるにもかかわらず、ベンチマーク騰落率を基準価額の騰落率が大きく上回っており、投資商品としてはポジティブに捉えることもできますが、インデックスに連動する商品としてはわずかに不安になります。

 

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