大和-iFree NYダウ・インデックス

 

 

大和-iFree NYダウ・インデックス(以下、iFree NYダウ・インデックス)は、大和アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

iFreeシリーズには、スタンダードなインデックス投資をする「iFree」、個性的なインデックスに投資する「iFree NEXT」、有望株に投資する「iFree レバレッジ」、テーマ型ファンドの「iFree Active」、ETFに投資する「iFree ETF」があります。このうち、つみたてNISAに対応しているのは「iFree」だけです。

iFree NYダウ・インデックスは、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)を採用しています。そのため、米国を代表する優良企業30銘柄でポートフォリオを構築しています。ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)は、S&P500に並び米国株式の代表的な指数として世界的に注目されている指数です。

米国の株式への投資は、1つのマザーファンド(NYダウ・インデックス・マザーファンド)を通じて行います。NYダウ・インデックス・マザーファンドインデックスファンドであるため、iFree NYダウ・インデックスもインデックス型の運用になります。

 

iFree NYダウ・インデックスの交付目論見書(2022年12月1日)はこちら

iFree NYダウ・インデックスの交付運用報告書(第6期:2022年9月7日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2016年9月8日
決済日毎年9月7日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2475%(税抜:年率0.2250%)以内をかけた額

 

ファンドの目的・特色

米国の株式に投資し、投資効果をダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)(円ベース)の動きに連動させることを目指す。

ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)
S&P Dow Jones Indicesが算出する米国の株式の株価指数です。米国の主要業種の代表的な30の優良銘柄で構成されています。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年9月30時点)

設定からの期間6年(20016年9月8日~)
基準価額の増減10,000円⇒24,922円:14,922円
トータルリターン160.67%(2022年12月31日)
純資産総額393.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:6.2%・4.4%
2021年:31.6%・29.8%
2022年:16.5%・14.8%
収益率2018年:(6.9%)
2019年:24.5%
2020年:1.7%
2021年:35.5%
2022年:2.0%
iFree NYダウ・インデックス:交付目論見書より
iFree NYダウ・インデックス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額393.0億円(2022.9.30)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2020年:6,504百万円
2021年:9,262百万円
2022年:12,233百万円
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
トータルリターン3年:13.72%
5年:11.25%
設定来:16.57%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率1年:16.5%
3年:54.8%
☆☆☆☆☆(Good)
信託報酬0.2475%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離プラス1.8ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.73
5年:0.67
設定来:0.98
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:20.33
5年:18.56
設定来:17.73
☆☆(Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期22,514円から当期26,238円(前年比3,724円)に上昇しました。
  • 純資産総額:400億円手前の巨大ファンドです。
  • 資産の流出入:3年連続で資産が流入しています。流入額もそれなりに大きいです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率13.72%超。大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.2475%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)を大きく上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

大和-iFree NYダウ・インデックス(以下、iFree NYダウ・インデックス)は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)を採用しています。そのため、米国を代表する優良企業30銘柄でポートフォリオを構築しています。

iFreeシリーズは大和アセットマネジメント株式会社の代表的な商品群です。また、iFreeシリーズの中にもいくつかのグループがあり、その中で唯一つみたてNISAに対応しているのが、「iFree」となります。ただし、15の商品すべてがつみたてNISAに対応しているわけではなく、そのうちの9つがつみたてNISAに対応しています。

iFreeについては、運用方針がほとんど同じであるため、交付目論見書は15のうちの1つを見ておけば十分です。その1つの交付目論見書を見て興味を惹かれたら、投資対象、指数、運用成績を見て、15のうちのどのファンドに投資するか決めればいいと思います。iFree NYダウ・インデックスは、大和-iFree S&P500インデックス(以下、iFree S&P500インデックス)と並び、米国株式を投資対象とする比較的リターンの高いファンドです。

米国の株式市場は、期首から2021年9月末にかけては軟調に推移しました。2021年10月は上昇し、その後も下落する局面はあったものの、年末にかけては高値圏で推移しました。2022年3 月半ばにかけては下落しましたが、4月から6月にかけては下落しました。2022年8月半ばにかけては上昇しましたが、期末にかけては反落しました。

運用成績は、総じて良好です。純資産総額は350億円を超えて安定感が増したことに加えて、資産の流入傾向にあります。トータルリターンは全期間においても3年間においても平均年率が高く、収益性も申し分ありません。信託報酬も低コストの部類に入り、指数を下回らないどころか大幅に超える動きを見せています。潜在的なリスクを抱えているにもかかわらず、シャープレシオや標準偏差も良好です。

iFreeはファミリーファンド方式を採用した非常にオーソドックスなインデックスファンドです。オーソドックスゆえに低コストを実現していますが、一方で面白味の少ない商品でもあります。他のiFreeシリーズが個性的であるため、他のサイトでもiFree NextやiFree レバレッジの方を紹介していたりもします。しかし、決して魅力のない商品などではなく、オーソドックスならではの安定感もあります。

 

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