岡三-日本株式・Jリートバランスファンド

 

 

岡三-日本株式・Jリートバランスファンド(以下、日本株式・Jリートバランスファンド)は、岡三アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

日本株式・Jリートバランスファンドは、国内の株式および不動産投資信託証券(REIT)に投資をする投資信託で、ベンチマークに各々の資産を代表する指数を合わせた(2指数)合成ベンチマークを採用しています。株式および不動産投資信託(REIT)の投資比率は、50:50を基本とします。

国内の株式および不動産投資信託証券(REIT)への投資は、2つのマザーファンド(日本インデックス・オープン225・マザーファンド、J-REITインデックス・マザーファンド)を通じて行います。2つのマザーファンドはいずれもインデックスファンドであるため、日本株式・Jリートバランスファンドもインデックス型の運用になります。

 

日本株式・Jリートバランスファンドの交付目論見書(2022年12月6日)はこちら

日本株式・Jリートバランスファンドの交付運用報告書(第5期:2022年9月8日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年9月22日
決済日毎年9月8日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2090%(税抜:年率0.1900%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

日経平均株価(日経225)採用銘柄および不動産投資信託証券(REIT)に投資し、投資成果の獲得を目指して運用を行う。

 

特色①

日経平均株価(日経225)および東証REIT指数(配当込み)を50:50とした合成指数に連動する投資効果を目指して運用を行う。

日経平均株価(日経225)
日本経済新聞社が算出する日本株式の株価指数です。東京証券取引所第一部に上場する約2,000銘柄のうち、市場流動性の高い225銘柄を選出し、その平均株価を指数としています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。

 

特色②

株式への投資にあっては、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果の獲得を目指し、当該指数採用銘柄を投資対象とする。

 

特色③

国内の不動産投資信託証券(J-REIT)への投資にあっては、東証REIT指数(配当込み)に連動する投資成果の獲得を目指し、当該指数構成銘柄に投資を行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年9月30時点)

設定からの期間5年(2017年9月22日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,359円:4,359円
トータルリターン50.40%(2022年11月30日)
純資産総額9.6億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2019年△11.7%・△10.9%
2020年▲3.0%・▲3.3%
2021年△30.8%・△30.3%
収益率2018年0.3%
2019年23.1%
2020年1.8%
2021年13.1%
2022年(5.7%)
日本株式・Jリートバランスファンド:交付目論見書より
日本株式・Jリートバランスファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額9.6億円(2022.9.30)☆(Worst)
資産の流入出2020年:219百万円
2021年:370百万円
2022年:264百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:4.20%
5年:7.06%
設定来:8.22%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(3.9%)
3年:23.9%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.2090%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離プラス0.2ポイント☆☆☆☆☆(Best)
シャープレシオ3年:0.34
5年:0.56
設定来:0.64
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:16.13
5年:14.01
設定来:13.87
☆☆☆(Slightiy Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場および不動産投資信託証券(REIT)市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期15,739円から当期15,130円(前年比-609円)に下落しました。
  • 純資産総額:10億円未満の極小規模のファンドです。
  • 資産の流出入:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率4.20%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.2090%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークである合成ベンチマークにおおむね連動しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

岡三-日本株式・Jリートバランスファンド(以下、日本株式・Jリートバランスファンド)は、国内の株式および不動産投資信託証券(REIT)に投資をする投資信託で、ベンチマークに各々の資産を代表する指数を合わせた(2指数)合成ベンチマークを採用しています。株式および不動産投資信託証券(REIT)の投資比率は、50:50を基本とします。

国内の株式市場は、期初から2022年3月にかけては下落しましたが、その後は持ち直す動きとなりました。期末にかけては下値を切り上げる展開となりました。国内の不動産投資信託証券(REIT)市場は、期初から2022年1月にかけては大きく下落しました。その後も上値を抑えられましたが、急反発する展開となりました。2022年4月以降も下落する場面がありましたが、底堅い動きとなりました

運用成績は、芳しくありません。純資産総額は10億円に届かず、資産の流入額も小さいため、ファンドとして安定してくるのはまだまだ先のことでしょう。トータルリターンは直近では年率5%を下回っており、収益性が高いとは言えません。一方、信託報酬は小さく抑えられています。ただし、リターンがも小さいため、シャープレシオは伸び悩んでいます。指数との連動性は悪くありませんが、東証REIT指数とのずれが少し響いています。

ポートフォリオで考えると、基本となる8資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)のうち、国内の株式と不動産投資信託(J-REIT)を投資対象としている、かつその2資産に均等に投資しているため、他の債券や先進国および新興国の株式を投資対象としているファンドと組ませやすいというメリットがあります。ただし、ファンド自体の安定性や収益性がやや欠けるため、敢えて当ファンドを組み入れていくかという問題はしっかりと考えておかなければなりません。

マザーファンドのベンチマークにはオーソドックスな指数を採用していますが、最終的には2つの指数を合わせた合成ベンチマークで運用しつつ、投資比率の縛りもあるというまどろっこしい感じも、日本株式・Jリートバランスファンドの評価や人気を下げる一因となっています。

 

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