au-auスマート・ベーシック(安定) / au-auスマート・ベーシック(安定成長)

 

 

auスマート・ベーシックシリーズは、auアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式のアクティブファンドです。

auスマート・ベーシックシリーズには、つみたてNISA対応のau-auスマート・ベーシック(安定)(以下、auスマート・ベーシック(安定))およびau-auスマート・ベーシック(安定成長)(以下、スマート・ベーシック(安定成長))、つみたてNISA非対応(一般NISAには対応)のau-auスマート・ベーシック(成長)、au-auスマート・ベーシック(高成長)の4つのタイプがあります。

auスマート・ベーシック(安定)は、4つの資産(国内株式、外国株式、国内債券、外国債券)に投資する投資信託です。auスマート・ベーシック(安定成長)は、6つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券)に投資する投資信託です。

4つの資産または6つの資産への投資は、4つまたは6つの適格機関投資家専用ファンド(日本株式インデックスファンド(FOFs用)、日本債券インデックスファンド(FOFs用)、外国株式インデックスファンド(FOFs用)、外国債券インデックスファンド(FOFs用)、新興国株式インデックスファンド(FOFs用)、新興国債券インデックスファンド(FOFs用))を通じて行います。

 

auスマート・ベーシック(安定・安定成長)の交付目論見書(2022年12月21日)はこちら

auスマート・ベーシック(安定・安定成長)の交付運用報告書(第4期:2022年9月20日)はこちら

 


 

基本情報

auスマート・ベーシック安定安定成長
単位型・追加型追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合資産複合
補足分類アクティブ型アクティブ型
投資形態ファンド・オブ・ファンズファンド・オブ・ファンズ
設定日2018年9月19日2018年9月19日
決済日毎年9月18日(休業日の場合は翌営業日)毎年9月18日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回年1回
為替ヘッジなしなし
信託期間無制限無制限
NISA一般・つみたて一般・つみたて

 

手数料

auスマート・ベーシック安定安定成長
購入時手数料なし(ノーロード)なし(ノーロード)
信託財産留保額なしなし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3850%(税抜:年率0.3500%)以内をかけた額日々の純資産総額に年率0.3850%(税抜:年率0.3500%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指して運用を行う。

 

特色①

投資対象ファンドへの投資を通じて、内外の債券、株式に投資を行い、信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指す。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
FTSE RAFI エマージング・インデックス
FTSE International Limitedが算出する新興国株式のファンダメンタルインデックスです。流動性基準、時価総額基準、浮動株基準を満たした新興国株式の中から、4つのファンダメンタル指標(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目して、構成銘柄の選出と組み入れ比率を決定しています。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガ・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。

 

特色②

各資産の投資比率が異なる2つのファンドを用意している。

auスマート・ベーシック(安定・安定成長):交付目論見書より

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年9月30日時点)

auスマート・ベーシック安定安定成長
設定からの期間4年(2018年9月19日~)4年(2018年9月19日~)
基準価額の増減10,000円⇒10,528円:528円10,000円⇒11,092円:1,092円
トータルリターン6.19%(2022年11月30日)12.79%(2022年11月30日)
純資産総額9.4億円22.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:1.1%
2021年:6.1%
2022年:(2.0%)
2020年:1.4%
2021年:11.2%
2022年:(0.7%)
収益率2018年:(2.6%)
2019年:5.5%
2020年:2.1%
2021年:3.8%
2022年:(3.3%)
2018年:(4.4%)
2019年:8.8%
2020年:2.7%
2021年:7.0%
2022年:(3.0%)

auスマート・ベーシック(安定)

auスマート・ベーシック(安定・安定成長):交付目論見書より
auスマート・ベーシック(安定・安定成長):交付目論見書より

auスマート・ベーシック(安定成長)

auスマート・ベーシック(安定・安定成長):交付目論見書より
auスマート・ベーシック(安定・安定成長):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

auスマート・ベーシック(安定)

項目数値評価
純資産総額9.4億円(2022.9.30)☆(Worst)
資産の流入出2020年:152百万円
2021年:267百万円
2022年:435百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:1.14%
5年:
設定来:1.45%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(2.0%)
3年:5.2%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.3850%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.34
5年:
設定来:0.40
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:3.54
5年:
設定来:3.56
☆☆☆☆☆☆☆(Minimum)

auスマート・ベーシック(安定成長)

項目数値評価
純資産総額22.0億円(2022.9.30)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:339百万円
2021年:660百万円
2022年:1,070百万円
☆☆(Very Bad)
トータルリターン3年:3.02%
5年:
設定来:2.93%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(0.7%)
3年:11.9%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.3850%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.52
5年:
設定来:0.47
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:6.13
5年:
設定来:6.28
☆☆☆☆☆☆(Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、auスマート・ベーシック(安定)は前期10,883円から当期10,669円(前年比-214円)に下落し、auスマートベーシック(安定成長)は前期11,393円から当期11,316円(前年比-77円)に下落しました。
  • 純資産総額:auスマート・ベーシック(安定)は10億円に満たない極小規模のファンドで、auスマート・ベーシック(安定成長)は30億円未満の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:2ファンドとも3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン(3年):2ファンドとも年率5%未満。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:2ファンドとも税込み0.3850%。低コストであると言えます。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは、auスマート・ベーシック(安定)がやや小さく、auスマート・ベーシック(安定成長)が平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅は2ファンドともかなり小さいです。

 

総評

au-auスマート・ベーシック(安定)(以下、auスマート・ベーシック(安定))は、4つの資産(国内株式、外国株式、国内債券、外国債券)に投資する投資信託です。au-auスマート・ベーシック(安定成長)(以下、スマート・ベーシック(安定成長))は、6つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券)に投資する投資信託です。

auスマート・ベーシックシリーズには、この6つのファンド(auスマート・ベーシック(安定)は4つのファンド)の投資比率の異なる4つの商品があります。このうち、つみたてNISAに対応したauスマート・ベーシック(安定)およびauスマート・ベーシック(安定成長)は、株式よりも債券のへの投資割が高い投資信託となっています。auスマート・ベーシック(安定)では債券への投資信託が80%程度となっており、auスマート・ベーシック(安定成長)では65%程度となっています。

国内の株式市場は、期初は底堅く推移しました。2022年2月下旬からは大きく下落しましたが、3月末にかけて反発しました。2022年6月中旬以降は反発する展開となりましたが、反落して期末を迎えました。先進国の株式市場は、期初は下落しました。その後、軟調に推移しましたが、2022年5月は上昇する場面もありました。2022年6月以降は軟調に推移して期末を迎えました。新興国の株式市場は、下落して期末を迎えました。国内の債券市場は、2021年末にかけては横ばいで推移しました。2022年1月以降は上昇して期末を迎えました。先進国の債券市場は、期初から2022年1月は上昇しました。2022年2月後半は一時的に低下しましたが、その後は上昇して期末を迎えました。新興国の債券市場は、期初は上昇しました。2022年2月以降は大幅に上昇して期末を迎えました。

運用成績は2ファンドとも平凡です。債券の投資比率が高く、ローリスク・ローリターンの仕様となっているため、リターンよりも安定性が重視されます。しかし、純資産総額はお世辞にも大きいと言える数字ではありません。資産の流入出も全体として流入傾向にありますが、流入額は微々たるもので、ファンドが安定してくるにはもう少し時間がかかりそうです。先にも述べたとおり、トータルリターンは言わずもがなです。当然、騰落率も大きくありません。運用資産のリスクは小さい一方で、収益性が乏しいため、シャープレシオも伸び悩んでいます。

auアセットマネジメント株式会社が発行しているため、auと(携帯電話のキャリアなどの何らかの)契約をしている場合には、購入時に様々な特典を受けることができたり、他のauのサービスの特典として、好条件で当ファンドを保有することができたりします。はっきり言ってしまえば、auユーザー以外が当ファンドを選ぶ理由はそう多くないでしょう。ソフトバンクなどのように、自社株に連動した投資信託にした方が面白かったかもしれません。

 

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