朝日-朝日ライフ・日経平均ファンド(愛称:にぃにぃGo)

 

 

朝日-朝日ライフ・日経平均ファンド(愛称:にぃにぃGo)(以下、にぃにぃGo)は、朝日ライフ アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

にぃにぃGoは、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しています。そのため、国内の株価の高い銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

国内の株式への投資は、1つのマザーファンド(朝日ライフ・日経平均・マザーファンド)を通じて行います。朝日ライフ・日経平均・マザーファンドはインデックスファンドであるため、にぃにぃGoもインデックス型の運用になります。

 

朝日ライフ・日経平均ファンドの交付目論見書(2023年2月15日)はこちら

朝日ライフ・日経平均ファンドの交付運用報告書(第22期:2022年11月15日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2000年11月30日
決済日毎年11月15日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に2.20%(税抜:2.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

日経平均株価(日経225)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。

 

特色①

原則として、日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち、200銘柄以上に等株数投資する。

日経平均株価(日経225)
日本経済新聞社が算出する日本株式の株価指数です。東京証券取引所第一部に上場する約2,000銘柄のうち、市場流動性の高い225銘柄を選出し、その平均株価を指数としています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

株式の組み入れ比率はできるだけ高水準を保つ。

 

特色③

運用の効率化を図るため、株価指数先物取引などを利用することがある。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年11月30日時点)

設定からの期間22年(2000年11月30日~)
基準価額の増減10,000円⇒9,737円:(263円)
トータルリターン135.49%(2023年2月28日)
純資産総額20.3億円
分配金実績2020年11月:835円
2021年11月:1,900円
2022年11月:0円
累計9,765円
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:12.7%・11.2%
2021年:16.0%・14.9%
2022年:(4.5%)(6.0%)
収益率2018年:(10.7%)
2019年:20.0%
2020年:17.6%
2021年:5.9%
2022年:(1.4%)
朝日ライフ・日経平均ファンド(愛称:にぃにぃGo):交付目論見書より
朝日ライフ・日経平均ファンド(愛称:にぃにぃGo):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額20.3億円(2022.11.30)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:(55百万円)
2021年:(62百万円)
2022年:167百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:10.51%
5年:5.91%
設定来:3.92%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率1年:(4.5%)
3年:24.2%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離プラス1.4ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.66
5年:0.42
設定来:0.29
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:17.30
5年:17.02
設定来:18.54
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しまし、0円(1万口当たり)の配当金を出したことがプラスに寄与しました。結果、前期10,207円から当期9,743円(前年比-257円)に下落しました。
  • 純資産総額:30億円に満たない小規模ファンドです。
  • 資産の流出入:資産は流出傾向にありますが、2022年はプラスに転じました。
  • トータルリターン:直近3年間の年率10.51%。安定したリターンが期待できます。ただし、リターンのほとんどが分配金として消化されています。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。国内の株式を投資対象としたインデックスファンドの中ではやや重い部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークである日経平均株価(日経225)を大きく上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

朝日-朝日ライフ・日経平均ファンド(愛称:にぃにぃGo)(以下、にぃにぃGo)は、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しています。そのため、国内の株価の高い銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しているため、株価の高い日本の銘柄への投資比率が高くなります。結果、ファーストリテイリング株だけで資産全体の10%程度となり、それに続く上位8銘柄だけで30%と、組み入れ銘柄の偏りは大きいと言えそうです。一方、株価に連動するため、企業の成長に応じたリターンが得られます。分散投資という点では不安がありますが、ある程度の収益は望めそうです。

ただし、にぃにぃGo自体の評価はあまり芳しくありません。30億円以下という純資産総額に加えて、直近3年間は資産の流入出額が総じてマイナスになっています。配当金を出しているファンドでは、配当金の支払いのタイミングで資産が流出することもありますが、当ファンドでは配当金の支払いのタイミング以外でも資産の流出がみられます。配当金も含めた修正基準価額は、順調に増えています(配当金を含まない実質的な基準価額は増減ほぼなし)が、純資産総額が増えないのはいただけません。

さらに、「買い」を鈍らせる要因が、ほぼ毎年発生している配当金の存在です。当ファンドは基準価額を一定に抑え、配当金でリターンを出すような運用方針となっています。つまり、キャピタルゲインではなく、インカムゲインを得ることになるわけです。新規の投資家も配当金を得ることを目標にしなければなりません。しかし、配当金は2017年を境に減少傾向にあり、これが大きな不安材料になっています。

デメリットばかりを離してきましたが、当然のことながらメリットもあります。資産は流出傾向と言いましたが、その流出額は小さく抑えられています。そして、配当金を支払った後でも、急激に資産が減ることはなく、直近3年ぐらいの純資産総額は微々減程度で保てています。また、つみたてNISAの中では、ここまで継時的に配当金が発生している投資信託は少ないため、配当金の旨みを感じたい人にはおすすめの投資信託かもしれません。

 

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