SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20) / SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング30) / SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング40)

 

 

ハッピーエイジング・ファンドシリーズは、SOMPOアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドのシリーズ商品です。

ハッピーエイジング・ファンドシリーズは、5つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式)に投資する投資信託です。同シリーズには、5つの資産の投資比率の異なる5つの商品が存在します。そのうち、つみたてNISAに対応する商品が、SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20)(以下、ハッピーエイジング20または20)、SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング30)(以下、ハッピーエイジング30または30)、SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング40)(以下、ハッピーエイジング40または40)です。それぞれの名称は、株式(国内株式、先進国株式、新興国株式)の投資比率によって決められています。ハッピーエイジング20は株式の投資比率が90%、ハッピーエイジング30は株式の投資比率が70%、ハッピーエイジング40は株式の投資比率が50%となっています。

5つの資産への投資は、5つのマザーファンド(SJAM・ラージキャップ・バリュー・マザーファンド、SJAM・スモールキャップ・マザーファンド、損保ジャパン・日本債券・マザーファンド、損保ジャパン-TCW・外国株式・マザーファンド、損保ジャパン・外国債券(為替ヘッジなし)・マザーファンド)を通じて行います。5つのマザーファンドはインデックスファンドとアクティブファンドが混在するため、ハッピーエイジング20、ハッピーエイジング30、ハッピーエイジング40は相対的にアクティブ型の運用になります。

 

ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20・30・40)の交付目論見書(2022年10月15日)はこちら

ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20・30・40)の交付運用報告書(第22期:2022年7月15日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2000年7月31日
決済日毎年7月15日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に対して2.20%(税抜:2.0%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)
20・30・40
日々の純資産総額に年率1.6170%(税抜:年率1.4700%)・年率1.4850%(税抜:年率1.3500%)・年率1.3200%(税抜:1.2000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

日本および世界各国の株式や公社債を実質的な主要投資対象とし、中長期的に信託財産の着実な成長を目標として運用を行う。

 

特色①

国内株式および国内債券にとどまらず、世界各国の株式および債券に積極的に分散投資を行うことによって、リスクを軽減しつつ信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指す。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

長期的な観点から基準資産配分比率を決定し、当該比率を目途に投資を行う。

 

特色③

各ファンドの特徴は、以下のとおりである。

ハッピーエイジング20国内外の株式の基準組み入れ比率を90%とするファンドです。5つのファンドの中では最もリスクが高く、投資期間が長く積極的な運用に適しています。
ハッピーエイジング30国内外の株式の基準組み入れ比率を70%とするファンドです。5つのファンドの中では比較的リスクが高く、資産の成長性を重視した運用に適しています。
ハッピーエイジング40国内外の株式の基準組み入れ比率を50%とするファンドです。5つのファンドの中ではリスクレベルは中位に位置し、リスクとリターンのバランスのとれた運用に適しています。

 

特色④

投資目的、投資期間、リスク許容度などに応じて、リスク水準の異なる5つのファンドから選択できる(つみたてNISA対応の商品については3つのファンド)。

ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20・30・40):交付目論見書より

 

特色⑤

各ファンドの運用は、特色①の個別資産ごとのベンチマークを基準資産配分比率で加重平均したものを総合ベンチマークとし、これを上回る運用成果を目指す。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

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運用実績(2022年7月29日時点)

設定からの期間22年(2000年7月31日~)
基準価額の増減20 10,000円⇒18,810円:△7,841円
30 10,000円⇒18,237円:△7,391円
40 10,000円⇒16,974円:△6,507円
トータルリターン(設定来)20 △92.72%(2022年10月31日)
30 △85.28%(2022年10月31日)
40 △70.71%(2022年10月31日)
純資産総額20 152.7億円
30 175.0億円
40 216.5億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額騰落率)ハッピーエイジング20
2020年▲2.7%・△3.0%
2021年△26.5%・△26.0%
2022年△5.1%・△0.5%
ハッピーエイジング30
2020年▲1.1%・△3.6%
2021年△19.9%・△19.8%
2022年△4.5%・△0.7%
ハッピーエイジング40
2020年▲0.9%・△2.4%
2021年△14.0%・△13.9%
2022年△2.0%・▲0.2%
収益率
20・30・40
2018年▲15.5%・▲13.0%・▲9.1%
2019年△16.1%・△12.8%・△9.5%
2020年▲1.0%・▲0.5%・▲0.3%
2021年△21.1%・△15.6%・△10.5%
2022年△3.2%・△3.3%・△1.5%
ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20・30・40):交付目論見書より
ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20・30・40):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

ハッピーエイジング20

項目数値評価
純資産総額152.7億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流出入2021年:△755百万円
2020年:△43百万円
2019年:△140百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△9.79%
全期間:△92.72%
期間割:△4.17%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△29.36%
信託報酬1.6170%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス4.6ポイント☆☆☆☆☆☆(Great)
シャープレシオ直近3年:0.72☆☆☆(Bad) 
標準偏差直近3年:13.62☆☆☆☆(Middle)

ハッピーエイジング30

項目数値評価
純資産総額175.0億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流出入2021年:△476百万円
2020年:△164百万円
2019年:△362百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△7.64%
全期間:△85.28%
期間割:△3.83%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△22.43%
信託報酬1.4850%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス3.8ポイント☆☆☆☆☆☆(Great)
シャープレシオ直近3年:0.72☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:10.63☆☆☆☆☆(Slightly Small)

ハッピーエイジング40

項目数値評価
純資産総額216.5億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流出入2021年:△906百万円
2020年:△638百万円
2019年:△1,182百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△4.75%
全期間:△70.71%
期間割:△3.18%
☆☆(Damger)
騰落率直近3年:△13.65%
信託報酬1.3200%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス2.2ポイント☆☆☆☆☆(Good)
シャープレシオ直近3年:0.62☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:7.61☆☆☆☆☆☆(Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:外国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、ハッピーエイジング20は前期17,449円から当期18,338円(前年比889円)に上昇し、ハッピーエイジング30は前期17,142円から当期17,915円(前年比773円)に上昇し、ハッピーエイジング40は前期16,425円から当期16,752円(前年比327円)に上昇しました。
  • 純資産総額:3ファンドとも100億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流出入:3ファンドとも資産は流入傾向にありますが、流入量は緩やかです。単月で見るとマイナスになっているときもあります。
  • トータルリターン:3ファンドとも平均で年率5%に届いていません。リターンを感じることはほとんどないでしょう。
  • 信託報酬:3ファンドとも税込み1.2%超。アクティブファンドの中でもあまり良い数字ではありません。
  • ベンチマークとの乖離:ハッピーエイジング20の当期の基準価額の騰落率は、合成ベンチマークを4.6%上回りました。ハッピーエイジング30の当期の基準価額の騰落率は、合成ベンチマークを3.8%上回りました。ハッピーエイジング40の当期の基準価額の騰落率は、合成ベンチマークを2.2%上回りました。
  • シャープレシオ:3ファンドともリスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:3ファンともブレ幅は小さい傾向にあります。リスク型資産の投資比率に比例して、当該数字も増減します。

 

総評

SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング20)(以下、ハッピーエイジング20)、SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング30)(以下、ハッピーエイジング30)、SOMPO-ハッピーエイジング・ファンド(ハッピーエイジング40)(以下、ハッピーエイジング40)は、5つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式)に投資する投資信託です。ハッピーエイジング・ファンドシリーズには、他にハッピーエイジング40とハッピーエイジング50があります。ただし、この2ファンドはつみたてNISAに対応していません。

ハッピーエイジング・ファンドシリーズの5つのファンドは、投資対象こそ同じものの、その投資比率が大きく異なります。ハッピーエイジング20、ハッピーエイジング30、ハッピーエイジング40、ハッピーエイジング50、ハッピーエイジング60は、それぞれ株式への投資比率が90%、70%、50%、30%、10%となっています。そのため、本記事で紹介しているつみたてNISA対応の3ファンド(ハッピーエイジング20、ハッピーエイジング30、ハッピーエイジング40)は、株式への投資比率が最低でも50%以上あるということになります。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、2020年末から2021年初にかけて、英国とEUの通商協定合意、米国でのトリプルブルーの実現、国内企業の業績見通しの改善を背景に一段と続伸しました。その後、米国の金利の急上昇が経済に与える悪影響、国内でのワクチン普及の遅れ、東京オリンピック開催などへの不透明感などから軟調に推移しました。当ファンドの投資対象である国内の債券は、2021年3月、日銀のイールドカーブコントロール政策の変更観測が強まったことや、米国金利の上昇を背景に、長期ゾーンを中心に利回りは上昇(価格は下落)しました。当ファンドの投資対象である外国の株式は、2020年11月に誕生したバイデン新政権による大規模な財政支援策への期待や、新型コロナウイルスのワクチンが開発されたことなどが好感され、米国の株式は上昇しました。2021年11月以降、欧州中央銀行(ECB)が債券購入などの追加の金融緩和策を打ち出したことが好感され、欧州の株式は上昇に転じました。期中は新型コロナウイルスのワクチンが開発されたことや、中国をはじめアジア各国で緩和的な金融政策が続けられていることなどが好感され、アジアの株式は上昇に転じました。当ファンドの投資対象である外国の債券は、追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及により、米国景気の早期回復期待やインフレへの警戒感が高まったことを受けて、金融政策の早期正常化観測が台頭したことなどから上昇しました。

設定から10年を超えるベテラン選手ですが、運用成績を見ると、かなり手堅く成長してきたことが伺えます。ハッピーエイジング20、ハッピーエイジング30は、株式中心の運用であるものの、急成長はせずに地道に成長してきた印象があります。リターンは平均年率10%に遠く及びませんが、安定して利益を生み続けています。純資産総額も少しずつ増えています。一方、昨今の低コストブームからは外れ、信託報酬はいずれも1.2%を超えています。10年前は低コストだったのかもしれませんが、現在の基準からすると、コストは重いと言わざるを得ません。リターンやシャープレシオが小さい大きな要因となっています。

 

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