One-たわらノーロード・バランス(8資産均等型)

 

 

たわらノーロードシリーズは、アセットマネジメントOne株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託のシリーズ商品です。

One-たわらノーロード・バランス(8資産均等型)(以下、たわらノーロード・バランス(8資産均等型))は、8つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託です。8つの資産への投資比率は均等です。

8つの資産への投資は、8つのマザーファンド(国内株式パッシブファンド・マザーファンド、国内債券パッシブファンド・マザーファンド、外国株式パッシブファンド・マザーファンド、外国債券パッシブファンド・マザーファンド、エマージング株式パッシブ・マザーファンド、エマージング債券パッシブ・マザーファンド、J-REITインデックスファンド・マザーファンド、外国REITパッシブファンド・マザーファンド)を通じて行います。8つのマザーファンドはすべてインデックスファンドですが、べえんちまーくの設定がないため、たわらノーロード・バランス(8資産均等型)はアクティブ型の運用になります。

 

たわらノーロード・バランス(8資産均等型)の交付目論見書(2023年1月13日)はこちら

たわらノーロード・バランス(8資産均等型)の交付運用報告書(第6期:2022年10月12日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年7月28日
決済日毎年10月12日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.1540%(税抜:年率0.1400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

主として、マザーファンドへの投資を通じて、実質的に国内外の株式、公社債、不動産投資信託証券(REIT)に投資する。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
JPモルガン・エマージング・マーケット・ポンドインデックス・プラス
JPモルガンが算出する新興国の公債のパフォーマンスを表す指数です。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国リート・インデックス
S&P ダウジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

各マザーファンドへの投資を通じた各資産クラスの配分比率は、均等とすることを目標とする。時価総額などにより、資産配分比率が均等比率から一定以上乖離した場合は、リバランスすることとする。

資産配分比率

 

特色③

マザーファンドの組み入れ比率は、原則として、高位を維持する。

 

特色④

実質組み入れ外貨建資産については、原則として、為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年10月31日時点)

設定からの期間5年(2017年7月28日~)
基準価額の増減10,000円⇒13,354円:3,354円
トータルリターン(設定来)30.88%(2023年1月31日)
純資産総額366.6億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:0.8%
2021年:18.1%
2022年:(2.9%)
収益率2018年:(6.6%)
2019年:16.5%
2020年:1.8%
2021年:16.5%
2022年:(2.4%)
たわらノーロード・バランス(8資産均等型):交付目論見書より
たわらノーロード・バランス(8資産均等型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額366.6億円(2022.10.31)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流出入2020年:6,785百万円
2021年:11,745百万円
2022年:11,087百万円
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
トータルリターン3年:4.22%
5年:4.40%
設定来:5.01%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(2.9%)
3年:16.0%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.1540%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.42
5年:0.47
設定来:0.55
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:11.57
5年:10.29
設定来:9.84
☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場と不動産投資信託証券(REIT)市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期13,254円から当期12,874円(前年比-380円)に下落しました。
  • 純資産総額:300億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流出入:3年連続で資産が流入しています。流入額も大きいです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率4.22%。バランス型の投資信託としては妥当な数字です。
  • 信託報酬:税込み0.1540%。バランス型の投資信託としてはトップクラスの低コストです。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマークと騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや小さいです。

 

総評

One-たわらノーロード・バランス(8資産均等型)(以下、たわらノーロード・バランス(8資産均等型))は、8つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託です。8つの資産への投資比率は均等です。

8つの資産に均等に投資しているため、分散投資の効果は得られますが、どうしても地域・国の偏りが生じます。8分の3は国内への投資、8分の3が先進国(特に米国)への投資、残りの8分の2が新興国への投資となります。

ここ最近の世界の株式市場を見ると、米国の株式が突出して成長しています。そのため、投資信託証券の市場においても、国内の株式よりも米国の株式を多く組み入れている商品の方が運用成績が良く、それに比例してリターンも大きくなっています。

結果、当ファンドのような8資産均等型の投資信託は、リターンを得にくい流れになっています。分散投資という投資信託本来の強みはあるものの、世界的な株式市場拡大の流れにうまく乗り切れない投資信託とも言えるでしょう。

ただし、たわらノーロード・バランス(8資産均等型)の自体の評価は、けいっして悪いものではありません。トータルリターンは平均年率10%に届いていませんが、バランス型の投資信託としては及第点以上です。加えて、純資産総額、資産の流入、信託報酬、シャープレシオなどは、いずれも平均以上の数字となっています。直近3年間で100億円以上の資産も流入していますから、今後も安定した成長が期待できそうです。また、標準偏差も10前後程度となっていて、大幅な変動が少ないことが示唆されています。安定した運用をする場合には、おすすめの投資信託と言えるでしょう。

 

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