One-たわらノーロード・全世界株式

 

 

たわらノーロードシリーズは、アセットマネジメントOne株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託のシリーズ商品です。

One-たわらノーロード・全世界株式(以下、たわらノーロード・全世界株式)は、全世界の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心とした世界の銘柄でポートフォリオを構築しています。

世界の株式への投資は、3つのマザーファンド(外国株式パッシブファンド・マザーファンド、エマージング株式パッシブ・マザーファンド、MSCI ジャパン・インデックス・マザーファンド)を通じて行います。3つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、たわらノーロード・全世界株式もインデックス型の運用になります。

 

たわらノーロード・全世界株式の交付目論見書(2023年1月13日)はこちら

たわらノーロード・全世界株式の交付運用報告書(第4期:2022年10月12日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2019年7月22日
決済日毎年10月12日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.1320%(税抜:年率0.1200%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース・配当込み・為替ヘッジなし)に連動する投資成果を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース・配当込み・為替ヘッジなし)に連動する投資成果を目指して運用を行う。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。先進国23か国と新興国(エマージング)26か国の大型株と中型株で構成されています。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
MSCI ジャパン・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する日本株式の株価指数です。日本の証券取引所に上場するすべての大型株と中型株を対象に、浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

購入時および換金時に手数料がかからないファンドである。

 

特色③

年1回決算を行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年10月31日時点)

設定からの期間3年(2019年7月22日~)
基準価額の増減10,000円⇒16,155円:6,155円
トータルリターン(設定来)55.71%(2023年1月31日)
純資産総額34.4億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:11.0%・11.9%
2021年:33.1%・34.0%
2022年:1.2%・1.6%
収益率2019年:9.9%
2020年:8.7%
2021年:32.6%
2022年:2.0%
たわらノーロード・全世界株式:交付目論見書より
たわらノーロード・全世界株式:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額34.4億円(2022.10.31)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:207百万円
2021年:614百万円
2022年:2,121百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:12.54%
5年:
設定来:13.40%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率1年:1.2%
3年:45.3%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.1320%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離マイナス0.7ポイント☆☆☆(Normal)
シャープレシオ3年:0.73
5年:
設定来:0.79
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:18.63
5年:
設定来:17.77
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内外の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期14,734円から当期14,907円(前年比173円)に上昇しました。
  • 純資産総額:30億円は超えていますが、小規模ファンドであることに変わりはありません。
  • 資産の流入出:3年間連続で資産が流入しています。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率12.54%。安定したリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.1320%。インデックスファンドの中でもトップクラスの低コストです。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスと大きな乖離はありません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

One-たわらノーロード・全世界株式(以下、たわらノーロード・全世界株式)は、全世界の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心とした世界の銘柄でポートフォリオを構築しています。

3つのマザーファンドは、それぞれ日本を除く先進国の株式、新興国の株式、国内の株式を投資対象としています。ただし、その投資比率は先進国の株式(約80%)に大きく偏っています。加えて、先進国の株式への投資自体が、米国の株式に偏っています。結果、たわらノーロード 全世界株式の地域・国別の投資比率は、60%以上が米国の株式となっています。

先進国の株式市場は、期初に上昇した後は不安定な展開となりました。2022年に入ると下落しまし、3月上旬にかけてはさらに下落しました。その後は反発しましたが、調整して期末を迎えました。新興国の株式市場は、期初は堅調に推移しました。その後は調整し、2022年2月はロシア株を中心に下落しました。2022年3月以降は反発した時期もありましたが、不安定な展開となる中で期末を迎えました。国内の株式市場は、前半は軟調な推移となりました。後半は不安定な相場展開が続きました。

運用成績はおおむね平凡です。純資産総額や資産の流入は心もとない数字です。地道に資産を増やしてはいますが、安定域に達するにはもう少し時間がかかりそうです。トータルリターンは(直近3年間の)年率が10%超と、安定したリターンが期待できます。指数との連動性も良好で、シャープレシオも大きくなっています。

つみたてNISAに対応する投資信託のうち、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークに採用する商品の中で、当ファンドの存在感はそれほど大きくありません。設定からの期間が短いという部分もありますが、それ以上に各種の数字に目立って良いものがないからです。まずは資産の流入が増え、騰落率などが上がってくれば、日の目を見ることもあるかもしれません。

3つの地域(国内・先進国・新興国)の株式を投資対象としているため、株式を中心としたポートフォリオを組んでいるのであれば、当ファンド単体でも一定の分散性は確保できます。ただし、「一定」という言葉を「ごくわずか」に変換できそうなほど、地域・国における分散性は高くありません。資産の大部分が外国株式パッシブファンド・マザーファンドで運用されているうえに、外国株式パッシブファンド・マザーファンド自体が、おおむね米国の株式で運用されています。これなら、米国の株式を投資対象とした投資信託で、収益性を追求した方がいいと考える人もいるでしょう。

 

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