One-たわらノーロード・新興国株式

 

 

たわらノーロードシリーズは、アセットマネジメントOne株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託のシリーズ商品です。

One-たわらノーロード・新興国株式(以下、たわらノーロード・新興国株式)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国・台湾・韓国などの東アジアを中心とした銘柄でポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(エマージング株式パッシブ・マザーファンド)を通じて行います。エマージング株式パッシブ・マザーファンドはインデックスファンドであるため、たわらノーロード・新興国株式はインデックス型の運用になります。

 

たわらノーロード・新興国株式の交付目論見書(2023年1月13日)はこちら

たわらノーロード・新興国株式の交付運用報告書(第7期:2022年10月12日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2016年3月14日
決済日毎年10月12日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3740%(税抜:年率0.3400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース・配当込み・為替ヘッジなし)の動きをおおむね捉える投資成果を目指して運用を行う。

 

特色①

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース・配当込み・為替ヘッジなし)の動きをおおむね捉える投資成果を目指して運用を行う。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

購入時および換金時に手数料がかからないファンドである。

 

特色③

年1回決算を行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年10月31日時点)

設定からの期間6年半(2016年3月14日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,900円:4,900円
トータルリターン(設定来)62.21%(2023年1月31日)
純資産総額136.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:7.4%・10.3%
2021年:21.5%・24.0%
2022年:(10.3%)(9.1%)
収益率2018年:(17.8%)
2019年:18.0%
2020年:6.4%
2021年:7.8%
2022年:(9.0%)
たわらノーロード・新興国株式:交付目論見書より
たわらノーロード・新興国株式:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額136.0億円(2022.10.31)☆☆☆☆(Normal)
資産の流入出2020年:1,984百万円
2021年:3,996百万円
2022年:1,477百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン3年:5.97%
5年:1.19%
設定来:7.34%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(10.3%)
3年:18.6%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.3740%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス2.2ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.40
5年:0.16
設定来:0.48
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:19.60
5年:19.31
設定来:17.33
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期16,723円から当期14,995円(前年比-1,728円)に下落しました。
  • 純資産総額:100億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しており、流入額もそれなりに大きいです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率5.97%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.3740%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを大きく下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は大きいです。

 

総評

One-たわらノーロード・新興国株式(以下、たわらノーロード・新興国株式)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国・台湾・韓国などの東アジアを中心とした銘柄でポートフォリオを構築しています。

新興国を投資対象としていますが、MSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しているため、地域的な偏りが発生します(株価の時価総額加重平均で指数を算出しているため)。特にアジア圏の銘柄が多く、台湾、韓国、中国、インドの4か国で30%強を占めています。その他、イギリス海外領のケイマン諸島とインドが約25%、その他の新興国が約25%、株式以外の有価証券やコールローンが約15%となっています。

新興国の株式市場は、中国の株式市場において大幅に下落しました。韓国などの東アジア地域の株式市場においても下落しました。一方、その他の株式市場においては、サウジアラビアなどの資源国が上昇したほか、ブラジル株式市場も上昇しました。

運用成績は総じて平凡です。新興国の株式を投資対象とする投資信託は、米国や先進国の株式を投資対象とする投資信託よりも人気や市場規模が劣ります。その中で、当ファンドは純資産総額100億円を超え、資産の流入状況も良好です。しかし、トータルリターンは年率5%をギリギリ超えている程度です。また、(新興国の株式を投資対象とする宿命ではありますが)ベンチマークとの乖離や標準偏差は大きくなっています。

資産としては確実にリスク型に部類されるため、安定型の資産と組み合わせるの理想的です。また、株式投資において、地域・国の分散性を高めるのであれば、国内の株式、先進国の株式を投資対象とする投資信託と組み合わせるといいです。このとき、当ファンドはコスト面の負担が少ないため、組み合わせるファンドのコストには少し余裕があり、選択肢を広げることが可能でしょう。

 

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