One-たわらノーロード・最適化バランス(安定成長型)

 

 

たわらノーロードシリーズは、アセットマネジメントOne株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託のシリーズ商品です。

One-たわらノーロード・最適化バランス(安定成長型型)(以下、最適化バランス(安定成長型))は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資するアクティブファンドです。

たわらノーロード・最適化バランスシリーズは、目標リスク水準に応じた5つのラインナップをそろえています。最適化バランス(安定成長型)は、目標リスク水準が5つの商品の真ん中に位置し、おおよそ7%程度に設定されています。

8つの資産への投資は、10のマザーファンドを通じて行います。10のマザーファンドはすべてインデックスファンドですが、ベンチマークを設定していないため、最適化バランス(安定成長型)はアクティブ型の運用になります。

 

たわらノーロード・最適化バランス(安定成長型)の交付目論見書(2023年1月13日)はこちら

たわらノーロード・最適化バランス(安定成長型)の交付運用報告書(第5期:2022年10月12日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2018年1月24日
決済日毎年10月12日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(一部)
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

ファンドごとに目標とするリスク水準(標準偏差)を設定する。

目標リスク水準

たわらノーロード・最適化バランス(保守型・安定型・安定成長型・成長型・積極型):交付目論見書より

 

特色②

主として、マザーファンドへの投資を通じて、実質的に国内外の株式、公社債、不動産投資信託証券(REIT)に投資する。

たわらノーロード・最適化バランス(保守型・安定型・安定成長型・成長型・積極型):交付目論見書より
たわらノーロード・最適化バランス(保守型・安定型・安定成長型・成長型・積極型):交付目論見書より
東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
JPモルガン・エマージング・マーケット・ポンドインデックス・プラス
JPモルガンが算出する新興国の公債のパフォーマンスを表す指数です。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

特色③

実質組み入れ外貨建資産の一部について、対円での為替ヘッジを行う。

 

特色④

ファンドごとに目標とするリスク水準に応じて、各資産別の投資比率を決定する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年10月31日時点)

設定からの期間4年半(2018年1月24日~)
基準価額の増減10,000円⇒11,248円:1,248円
トータルリターン(設定来)9.68%(2023年1月31日)
純資産総額11.3億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:(0.6%)
2021年:9.5%
2022年:(6.4%)
収益率2018年:(3.4%)
2019年:12.5%
2020年:0.6%
2021年:8.6%
2022年:(5.2%)
たわらノーロード・最適化バランス(保守型・安定型・安定成長型・成長型・積極型):交付目論見書より
たわらノーロード・最適化バランス(保守型・安定型・安定成長型・成長型・積極型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値項目
純資産総額11.3億円(2022.10.31)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:42百万円
2021年:454百万円
2022年:533百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:0.03%
5年:2.05%
設定来:1.87%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(6.4%)
3年:2.5%
☆☆(Very Bad)
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.05
5年:0.33
設定来:0.33
☆☆(Very Bad)
標準偏差3年:7.99
5年:6.85
設定来:6.85
☆☆☆☆☆☆(Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場および不動産投資信託証券(REIT)市場が下落したことがマイナスに寄与しました。結果、前期11,651円から当期10,905円(前年比-746円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10億円程度の極小規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産は流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率0.03%。リターンはほとんど感じられません。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。インデックスファンドの中ではやや大きい部類に入りますが、バランス型の投資信託としては平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は小さいです。

 

総評

One-たわらノーロード・最適化バランス(安定成長型型)(以下、最適化バランス(安定成長型))は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資するアクティブファンドです。

たわらノーロード・最適化バランスシリーズは、目標リスク水準に応じた5つのラインナップをそろえています。最適化バランス(安定成長型)は、目標リスク水準が5つの商品の真ん中に位置し、おおよそ7%程度に設定されています。

最適化バランス(安定成長型)は、たわらノーロード・最適化バランスシリーズの中間に位置するファンドです。日本人特有の折衷を好む気質からか、同シリーズにおいて、最も人気のある商品です。ただし、その差はわずかで、どんぐりの背比べといったところです。

最適化バランス(安定成長型)の特徴は、債券への投資が50%を超えていることにあります。債券は日本を除く先進国が最も多く、次いで日本、そしてわずかながら新興国に分散させています。また、債券以外の資産は日本株式、外国株式、国内REITがそれぞれ10数%ずつの配分になっています。債券投資で安定性を高めつつ、株式投資で成長を図るという安定と成長の両取り。その名に恥じぬファンドです。

シリーズ内の中間的なファンドであるため、最適化バランス(安定成長型)を説明することで、たわらノーロード・最適化バランスシリーズの大部分は説明できてしまいます。目標リスク水準が安定成長型より小さい2ファンド(保守型、安定型)は、安定成長型よりも債券の組み入れ比率が大きくなり、逆に目標リスク水準が安定成長型より大きい2ファンド(成長型、積極型)は、安定成長型よりも株式の組み入れ比率が大きくなります。

最適化バランス(安定成長型)に限らず、たわらノーロード・最適化バランスシリーズ全般に言えることですが、アセットマネジメントOne株式会社のたわらノーロードシリーズの中では、あまり力を入れられていないシリーズのように感じます。8資産に分散投資するバランス型の投資信託は、少し前までは人気筋でしたが、最近は投資対象を絞った複数の投資信託に分散投資する方法が主流となってきています。そのため、バランス型の投資信託はなりを潜め、その結果が当ファンドにも表れているのかもしれません。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA