健康保険 被保険者証回収不能届
健康保険の被保険者が何らかの理由で被保険者証を返納できないときに作成する書類が、「健康保険 被保険者証回収不能届(以下、被保険者証回収不能届)」です。
健康保険の被保険者証は、被保険者の資格を喪失したとき、被保険者証の再交付を申請するときに、行政官庁に返納しなければなりません。しかし、何らかの理由で紛失したり、損傷したりして返納できないときは、被保険者証を返納できない理由を記入した被保険者証回収不能届を提出することになります。
被保険者証回収不能届の作成手順
それでは、被保険者証回収不能届を一緒に作成していきましょう。
今回は、「株式会社 海洋メカニカル」の労働者である「鯱高砂一(しゃちたかすないち)」さんをモデルに進めていきます。
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被保険者情報
①被保険者証の【記号】と【番号】は、健康保険の被保険者証に記載されているものを記入します。
健康保険の被保険者証が手元にない場合は、協会けんぽから送られてくる通知書などで確認したり、協会けんぽに直接確認したりしてください。
②生年月日、③氏名(フリガナ)、④住所(郵便番号)、⑤電話番号は、いずれもそのまま記入します。電話番号は日中つながる連絡先を記入します。
回収不能等の対象者
①氏名、②生年月日は、いずれもそのまま記入します。被保険者のみならず、被扶養者の情報も記入します。
被保険者証を回収できない者をすべて列挙します。
③性別は、「男、女」のいずれかのチェックボックスに✓を入れます。
④高齢受給者証は、交付の「有、無」、返納の「有、無」のいずれかのチェックボックスに✓を入れます。交付「有」に✓を記入した場合は、返納の「有、無」にも✓を記入しなければなりません。
⑤被保険者証を返納できない理由は、被保険者証または高齢受給者証を返納できない理由を詳しく記入してください。今回は「外食した際に被保険者証を入れたバックを置き忘れ紛失した」ために被保険者証を回収できなくなりました。
事業主欄
①日にちを記入するところには、被保険者証回収不能届を提出する日を記入します。
②事業主の情報は、事業所所在地(郵便番号)、事業所名称、事業主氏名、電話番号を記入します。事業主氏名には職名も記入します。印鑑は事業主氏名などを直筆で記入したときは省略できます。
③社会保険労務士記載欄は、本届出などの事務処理を社会保険労務士に委託しているときは、当該欄にその氏名を記入します。
以上で、被保険者証回収不能届の作成が終わりました。
被保険者証回収不能届を提出すると、後日、「被保険者証の無効のお知らせ」が届きます。