ニッセイ-ニッセイ・日本株ファンド

 

 

ニッセイ-ニッセイ・日本株ファンド(以下、ニッセイ・日本株ファンド)は、ニッセイアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

ニッセイ・日本株ファンドは、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークに東証株価指数(TOPIX)を採用しています。そのため、国内の幅広い銘柄でポートフォリオを構築しています。また、株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)を基に割安な株式を中心に組み入れています。

国内の株式への投資は、1つのマザーファンド(ニッセイ日本株・マザーファンド)を通じて行います。ニッセイ日本株・マザーファンドはアクティブファンドであるため、ニッセイ・日本株ファンドもアクティブ型の運用になります。

 

ニッセイ・日本株ファンドの交付目論見書(2022年8月20日)はこちら

ニッセイ・日本株ファンドの交付運用報告書(第21期:2022年5月20日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産株式
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2001年12月26日
決済日5月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.8800%(税抜:年率0.8000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

ニッセイ・日本株・マザーファンドを通じて、実質的に国内の株式などに投資することにより、信託財産の中長期的な成長を図ることを目標に運用を行う。

 

特色①

東証株価指数(TOPIX)(配当込み)をベンチマークとし、中長期的観点からこれを上回ることを目標とした運用を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

株式の銘柄選択および適切な組み合わせについては、ニッセイアセットマネジメントが独自に開発した運用モデルを活用する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

ニッセイ・日本株ファンドは、松井証券でも取り扱っています。
松井証券は、豊富な投資サービスを取り扱う老舗のインターネット証券です。

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運用実績(2022年5月末日時点)

設定からの期間20年半(2001年12月26日~)
基準価額の増減10,000円⇒26,299円:△16,299円
トータルリターン(設定来)△154.58%(2022年9月30日)
純資産総額1,026.0億円
分配金実績ほぼ発生していない(累計100円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲4.0%・▲1.3%
2021年△28.4%・△29.5%
2022年△3.1%・△1.4%
収益率2018年▲18.0%
2019年△15.1%
2020年△1.9%
2021年△15.2%
2022年▲1.9%
ニッセイ・日本株ファンド:交付目論見書より
ニッセイ・日本株ファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額1,026.0億円(2022.5.末)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
資産の流入出2021年:△25百万円
2020年:▲2,153百万円
2019年:△5,874百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△6.35%
全期間:△154.58%
期間割:△7.45%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△21.20%
信託報酬0.8800%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス1.7ポイント☆☆☆(Bad)
シャープレシオ直近3年:0.41☆☆(Danger)
標準偏差直近3年:15.33☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期25,144円から当期25,920円(前年比776円)に上昇しました。
  • 純資産総額:1,000億円超の超巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:流入と流出を繰り返しています。全体としてはややプラス方向に動いています。
  • トータルリターン:平均年率7.45%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.8800%。アクティブファンドとして見れば及第点ですが、かなり引っかかる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである東証株価指数(TOPIX)を1.7%を上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは大きくありません。
  • 標準偏差:ブレ幅は平均的です。

 

総評

ニッセイ-ニッセイ・日本株ファンド(以下、ニッセイ・日本株ファンド)は、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークに東証株価指数(TOPIX)を採用しています。そのため、国内の幅広い銘柄でポートフォリオを構築しています。また、株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)を基に割安な株式を中心に組み入れています。

設定日から20年を迎える長寿ファンドです。2000年代は順調に資産を増やしましたが、リーマン・ショック~東日本大震災の2000年代後半から2010年代中盤に資産価値を下げました。そこからは復調し、コロナ禍の影響はあるものの、現在は過去最高の資産に達しています。

指数をベンチマークとしつつ、それを上回る運用を試みているため、ポートフォリオの構成銘柄のウエイトなどは、インデックスファンドのそれとは異なります。ただし、東証株価指数(TOPIX)を採用しているため、時世に応じたある程度安定した運用可能です。また、アクティブファンドの中ではランニングコストが安い傾向にあるため、アクティブファンドの入門として適している投資信託だと思います。

一方で、アクティブファンドの割にはリターンが低めです。分配金も雀の涙程度のものです。短期の投資で利益が出るような投資信託ではありません。長期の投資や積立投資で運用しましょう。

ファンドの評価としては、全体的にぱっとしないものになっています。ただし、いずれの項目も悪いといったほどのものでありません(もちろん、諸手で良いと言えるものでもありませんが)。資産は直近で流入傾向にありますが、この程度で止まれるなら、あまり気にする必要はありません。リターンは信託報酬からするとやや小さく感じますが、これまでの経過から着実な収益が望めそうですから、そこまで割を食うという感じではありません。

 

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