三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

 

 

eMAXISシリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)のノーロードのインデックスファンドのシリーズ商品です。

eMAXISシリーズには、スタンダードのeMAXISと、商品(コモディティ)に連動するeMAXIS+、eMAXIS Slimの3種類があります。eMAXIS Slimは、コストパフォーマンスにこだわった投資信託で、eMAXISやeMAXIS+に比べて信託報酬などが小さくなっています。

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 新興国株式ンデックス(以下、eMAXIS Slim 新興国株式ンデックス)は、新興国の株式に投資をする投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージングマーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国を中心としたアジアの銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(新興国株式インデックス・マザーファンド)を通じて行います。新興国株式インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、eMAXIS Slim 新興国株式ンデックスもインデックス型の運用になります。

 

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの交付目論見書(2022年7月23日)はこちら

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの交付運用報告書(第5期:2022年4月25日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年7月31日
決済日毎年4月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.1870%(税抜:年率0.1700%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)と連動する投資成果を目指して運用を行う。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

主として、対象インデックスに採用されている新興国の株式などに投資を行う。

 

特色③

原則として、為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、GMOクリック証券でも取り扱っています。
GMOクリック証券は、業界最安値の取引コストを実現した大手インターネット証券です。

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運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間5年(2017年7月31日~)
トータルリターン△18.22%(2022年8月31日)
基準価額の増減10,000円⇒12,359円:△2,359円
純資産総額809.9億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲20.3%・▲20.2%
2021年△56.9%・△57.4%
2022年▲3.6%・▲2.9%
収益率2017年△10.5%
2018年▲17.2%
2019年△18.4%
2020年△8.8%
2021年△8.7%
2022年▲3.4%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス:交付目論見書より
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額809.9億円(2022.4.28)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:△27,934百万円
2020年:△15,133百万円
2019年:△10,808百万円
☆☆☆☆☆☆☆(Exellent)
トータルリターン直近3年:△7.52%
全期間:△18.22%
期間割:△3.58%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△31.40%
信託報酬0.1870%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.4ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.39☆☆(Danger)
標準偏差直近3年:19.20☆☆(Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期13,158円から当期12,683円(前年比-475円)に下落しました。
  • 純資産総額:800億円超の大規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3年間連続で資産が流入しており、流入額も単年で100億円を超えています。
  • トータルリターン:平均年率5%未満。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.1870%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを0.7%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはかなり小さいです。リスク型資産への投資であるにもかかわらず、リターンが小さいことが影響しています。
  • 標準偏差:ブレ幅は大きいです。下ブレ傾向にあります。

 

総評

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 新興国株式ンデックス(以下、eMAXIS Slim 新興国株式ンデックス)は、新興国の株式に投資をする投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージングマーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国を中心としたアジアの銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である新興国の株式は、中国の不動産セクターの債務問題や、世界的なインフレへの警戒感、ウクライナ情勢の緊迫化などを受けて下落しました。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、先進国の株式を投資対象としており、その約42%が中国、約13%が台湾、約12%が韓国の株式で構成されていて、合わせるとおおよそ3分の2が東アジアで占められています。東アジアの割合が高いものの、国別でみれば姉妹ファンドである三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(以下、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)よりも分散投資の効果は得られます。ただし、新興国については先進国よりも株価の変動リスクが高いため、現在の国別の構成比率が最適なものなのかということに意識を向けておいた方がいいと思います。

運用成績は、リターンの低さが気になるところです。ノーロードであり、信託報酬も0.1%台に抑えられているため、本来であればリターンが伸びる土台はあるのですが、5年間で30%にも満たないリターンとなっています。ただし、2021年に入ってから資産の流入額がさらに増えていますから、今後の伸びに期待したいところです。一方、当然のことながら、カントリーリスクには注意が必要です。シャープレシオにも表れているとおり、2015年代のチャイナショックや米中貿易摩擦など、近年は東アジアに経済的な逆風が吹いています。

東アジアの伸びしろはそこまで大きくないかもしれません。中国は新型コロナウイルスの流行による経済の停滞化からいち早く脱しましたが、その後は恒大集団のデフォルト危機や、ロシアのウクライナ侵攻の影響を受け、経済は一進一退といたところです。当ファンドにかかわらず、新興国の株式市場の光は、東アジアよりも、まだまだ発展途上のインドや中東の動向にあると思います。

 

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