三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 

 

eMAXISシリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)のノーロードのインデックスファンドのシリーズ商品です。

eMAXISシリーズには、スタンダードのeMAXISと、商品(コモディティ)に連動するeMAXIS+、eMAXIS Slimの3種類があります。eMAXIS Slimは、コストパフォーマンスにこだわった投資信託で、eMAXISやeMAXIS+に比べて信託報酬などが小さくなっています。

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(以下、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))は、米国の株式に投資をする投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の株価の高い銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の株式への投資は、1つのマザーファンド(S&P500インデックス・マザーファンド)を通じて行います。S&P500インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)もインデックス型の運用になります。

 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の交付目論見書(2022年7月23日)はこちら

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の交付運用報告書(第4期:2022年4月25日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2018年7月3日
決済日毎年4月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.0968%(税抜:年率0.0880%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

S&P500指数(配当込み・円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

S&P500指数(配当込み・円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用を行う。

S&P500指数
S&P ダウ・ジョーンズインデックス・LLCが算出する米国株式の株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄を、時価総額加重平均方式により指数化しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

主として、対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行う。

 

特色③

原則として、為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、GMOクリック証券でも取り扱っています。
GMOクリック証券は、業界最安値の取引コストを実現した大手インターネット証券です。

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運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間4年(2018年7月3日~)
基準価額の増減10,000円⇒18,851円:△8,851円
トータルリターン△85.48%(2022年9月30日)
純資産総額11,600.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲5.7%・▲5.8%
2021年△49.8%・△49.5%
2022年△23.4%・△23.2%
収益率2018年▲7.7%
2019年△30.5%
2020年△10.3%
2021年△44.5%
2022年▲1.8%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):交付目論見書より
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額11,600.0億円(2022.4.28)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
資産の流入出2021年:△534,596百万円
2020年:△157,545百万円
2019年:△29,498百万円
☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
トータルリターン直近3年:△19.72%
全期間:△85.48%
期間割:△20.51%
☆☆☆☆☆☆(Great)
騰落率直近3年:△79.22%
信託報酬0.0968%(税込)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
ベンチマークとの乖離2021年:プラス0.2ポイント☆☆☆☆(Middle)
シャープレシオ直近3年:1.10☆☆☆☆(Normal)
標準偏差直近3年:17.96☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が上昇したことがプラスに寄与しました。結果、前期15,592円から当期19,239円(前年比3,647円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10,000億円超の超巨大ファンドです。2021年は単年で5,000億円超の資産が流入しました。
  • 資産の流入額:3年連続で資産が流入しており、流入額は投資信託という枠組みを超えるほど大きいです。
  • トータルリターン:平均年率20%超。非常に大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0. 0968%。あらゆる投資信託の中でトップクラスの小ささです。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるS&P500指数0.2%上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは大きいです。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや大きいです。リスク型資産を投資対象とする投資信託の中では平均的な数字です。

 

総評

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(以下、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))は、米国の大企業に投資をする投資信託です。ベンチマークにS&P500指数を採用しているため、投資対象は米国の代表的な500企業に絞られます。そのため、分散投資という観点から見れば、同シリーズの三菱UFJ国際-eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(以下、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー))に軍配が上がります。一方、世界的な株価バブルに後押しされ、トータルリターンでは当ファンドがやや勝っています。世界最大の株式市場は米国にあり、企業の成長も日本や欧州の追随を許していませんから、米国株式に特化している投資信託というだけで、ある程度のリターンが望めます。

組み入れ銘柄の上位10銘柄には、世界的にも有名な巨大企業が連なっています。しかし、その10銘柄を併せても、資産全体の25%程度に過ぎず、しっかりと米国株式に分散投資できていることがうかがえます。一方、このことはデメリットにもなり得ます。Apple、Facebook、Microsoft、Google、Amazonといった大企業のみに特化した投資信託では、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)よりも大きなリターンを得ているものもあります。コロナ禍の影響でIT・小売の大企業の業績が伸びているからです。

では、S&P500指数よりもより投資対象を絞ったファンドの方が良いかというと、話はそう単純ではありません。むしろ、容易にコストを抑えることができるS&P500指数の方が優れているケースがほとんどです。現在はS&P500指数が世界を席巻しています。投資信託の世界でも、S&P500指数をベンチマークとしている投資信託を買っておけば間違いないと言われるほで、脳死で eMAXIS Slim米国株式(S&P500) を選んでも良いでしょう。

一方、株式と比べたらどうか。より大きなリターンを得たいのであれば、投資信託よりは株式の方が良いでしょう。しかし、投資信託の目的は分散投資にあります。分散投資の本来の強みは、コロナ禍などのような一時的な変動に抗しやすいことにありますから、短期的な目線でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を評価してはいけません。当ファンドの強みは、設定日からまだ浅いものの、純資産総額に裏付けられた固い地盤と、インデックスファンドの中でもトップレベルの低さの信託報酬です。長期的な運用で、確実なリターンを得たい人におすすめです。

 

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