三菱UFJ国際－eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）

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eMAXISシリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社（委託会社）のノーロードのインデックスファンドのシリーズ商品です。

eMAXISシリーズには、スタンダードのeMAXISと、商品（コモディティ）に連動するeMAXIS+、eMAXIS Slimの3種類があります。eMAXIS Slimは、コストパフォーマンスにこだわった投資信託で、eMAXISやeMAXIS+に比べて信託報酬などが小さくなっています。

三菱UFJ国際－eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）（以下、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー））は、世界の株式に投資をする投資信託で、ベンチマークにMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心に大企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。

世界の株式への投資は、3つのマザーファンド（外国株式インデックス・マザーファンド、新興国株式インデックス・マザーファンド、日本株式インデックス・マザーファンド）を通じて行います。3つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）もインデックス型の運用になります。

eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）の交付目論見書（2022年7月23日）はこちら

eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）の交付運用報告書（第4期：2022年4月25日）はこちら

基本情報

単位型・追加型	追加型
投資対象地域	内外・グローバル（日本を含む）
投資対象資産	株式
補足分類	インデックス型
投資形態	ファミリーファンド
設定日	2018年10月31日
決済日	毎年4月25日（休業日の場合は翌営業日）
収益配分	年1回
為替ヘッジ	なし
信託期間	無制限
NISA	一般・つみたて

手数料

購入時手数料	なし（ノーロード）
信託財産留保額	なし
運用管理費用（信託報酬）	日々の純資産総額に年率0.1144%（税抜：年率0.1040%）以内をかけた額

ファンドの目的

日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指す。

特色①

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス（配当込み・円換算ベース）に連動する投資成果を目指して運用を行う。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
Morgan Stanley Capital International（MSCI）社が算出する外国株式の株価指数です。先進国23か国と新興国（エマージング）26か国の大型株と中型株で構成されています。

地域・国別構成比率

上位組み入れ銘柄

特色②

主として、対象インデックスに採用されている日本を含む先進国および新興国の株式などへの投資を行う。

特色③

原則として、為替ヘッジは行わない。

取り扱い証券会社

SBI証券	取り扱い：〇
楽天証券	取り扱い：〇
松井証券	取り扱い：〇
SMBC日興証券	取り扱い：〇
マネックス証券	取り扱い：〇

eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）は、GMOクリック証券でも取り扱っています。
GMOクリック証券は、業界最安値の取引コストを実現した大手インターネット証券です。

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運用実績（2022年4月28日時点）

設定からの期間	3年半（2018年10月31日～）
基準価額の増減	10,000円⇒16,561円：△6,561円
トータルリターン（設定来）	△60.16%（2022年9月30日）
純資産総額	4,979.0億円
分配金実績	発生していない（累計0円）
騰落率（基準価額：ベンチマーク騰落率）	2020年▲11.4%・▲11.7% 2021年△51.6%・△51.7% 2022年△15.5%・△15.7%
収益率	2018年▲7.5% 2019年△26.8% 2020年△9.0% 2021年△32.7% 2022年▲2.4%

当サイトの評価

項目	数値	評価
純資産総額	4,979.0億円（2021.10.29）	☆☆☆☆☆☆☆（Excellent）
資産の流入出	2021年：△263,690百万円 2020年：△56,926百万円 2019年：△9,767百万円	☆☆☆☆☆☆☆（Excellent）
トータルリターン	直近3年：△14.91% 全期間：△60.16% 期間割：△15.36%	☆☆☆☆☆（Good）
騰落率	直近3年：△59.56%	―
信託報酬	0.1144%（税込）	☆☆☆☆☆☆（Great）
ベンチマークとの乖離	2022年：マイナス0.2ポイント	☆☆☆☆（Normal）
シャープレシオ	直近3年：0.84	☆☆☆☆（Normal）
標準偏差	直近3年：17.70	☆☆☆（Slightly Large）

評価コメント

基準価額：先進国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期14,681円から当期16,958円（前年比2,277円）に上昇しました。
純資産総額：5,000億間近の超巨大規模のファンドです。
資産の流入出：3年連続で流入しており、2021年は単年で2,500億円を超える資産が流入しました。設定から現在まで、単月のマイナスすらありません。
トータルリターン：平均年率約15.36%。大きなリターンを期待できます。
信託報酬：税込み0.1144%。インデックスファンドの中でもトップクラスの小ささです。
べンチマークとの乖離：当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスを0.2ポイント下回りました。
シャープレシオ：リスクに対するリターンは平均的です。
標準偏差：ブレ幅はやや大きいです。リスク型資産を投資対象とするファンドの中では平均的な数字です。

総評

三菱UFJ国際－eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）（以下、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー））は、世界の株式に投資をする投資信託で、ベンチマークにMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心に大企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、期初から2021年9月中旬にかけて、衆議院の早期解散報道で追加経済対策への期待が高まったことや、新型コロナウイルスのワクチン接種普及による経済正常化への期待などにより上昇しました。2021年9月下旬
から期末にかけて、米国の金融引き締め観測や、ウクライナ情勢緊迫化などにより下落しました。当ファンドの投資対象である外国の株式は、世界的なインフレーションや、金融引き締めへの警戒などを受けて下落する局面もありましたが、期を通して堅調な経済指標や、企業決算などが支援材料となって上昇しました。当ファンドの投資対象である新興国の株式は、中国の不動産セクターの債務問題、世界的
なインフレーションへの警戒感、ウクライナ情勢の緊迫などを受けて下落しました。

設定日（2018年10月30日）から1年4か月の2020年2月に、基準価額が12,000円を超えました。そこからコロナショックの影響により、一時は8,000円台前半まで落ち込みましたが、2021年の年末にはコロナショック前の最高額を上回り、見事なV字回復を見せました。

先進国の株式を投資対象としている投資信託の多くが、同様のグラフ（新型コロナウイルスの第一次流行期の落ち込み）を示していますが、当ファンドは他のファンドよりも、2021年以後の資金の流入額が大きく、他の投資信託とは一線を画す伸びを見せています。

当ファンドが採用しているベンチマーク（MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス）は、ド安定の指標であるため、面白みやドキドキ感は欠けるかもしれません。しかし、コストパフォーマンスは非常に高く、グローバル投資や分散投資を目的とするのであればかなり魅力的な商品であると言えます。

また、投資対象をミクロで見ると、米国を中心としたIT・メディア・小売関連の銘柄が多く、アフターコロナを見据えても分があると言えるでしょう。ただし、現在の資産流入は世界的な株価バブルの影響が多分にあると思われ、それが崩壊したときにどのような反動（価格変動リスク・カントリーリスクなど）があるかまでを考慮に入れて売買を判断するべきです。

運用成績は、1,000億円を超える純資産総額に裏付けされた安定性、流入し続ける莫大な資産、0.1%台前半の信託報酬、ベンチマークの信頼性、大きなリターン、人気とどれをとっても申し分ありません。加えて、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）は大手のみならず、ほとんどの証券会社で売買できる点も大きなポイントです。

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